え、え〜?お前パンツ穿いてないってマジ〜?? | ナノ
はじまり

「な、な、ななな……!!?!」

やらかしてしまった、ああ、本当に、やらかしてしまった…。



春も終わり夏が来た。そしてプール開きもやってきた。毎年この時期はユウウツだったけれどPTAだかなんだかが『プールは男女別にするべき!』と言ったらしく、今年から男女別になるらしい。男子からは非難の声が聞こえたけれど、私からすればとても嬉しい。このぐうたらボディを人に見せるのだって嫌なのに男子に見せるなんてとてもじゃない。

…前置きはこれくらいにして、だ。問題はそのあと、プール後だ。あまりにもここ最近暑かったためプールを楽しみにしていた私は…パンツを脱ぐのを忘れ、そのまま…プールに、in、してしまったのであった…なんてこと…

「苗字さんどうしたの?」
「えっ!?」

どうしたもこうしたもパンツを…。そう言いかけてハッとする。こんなことを言ってどうするの?私のびしょ濡れになったパンツは乾かないし、そもそもパンツ脱ぐの忘れちゃってー!なんて言えるはずがない。言ったら死ぬ。これからの学校生活が全てパーになる。

「え、ええと…なんでもない、よ……」


私の精一杯の演技を見て、次の授業ってなんだっけ、なーんて呟いている友人を横目に、ふぅ…とため息をついた。

「これから…どうしよ…」

prev next
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -