∵弐大とアレ
→2015/01/05



※下品な感じです



弐大くんとの絆を感じる…!
キズナコンプリート!
弐大猫丸のパンツを手にいれた!

「って、弐大くん…ぱ、パンツはちょっと…その、ね?」
「そうか…ならばアレをしてやろうかの!」
「アレってアレ?」
「勿論じゃ!」
「いいの?」
「ハッハッハッ!任せておけぃ!」

アレって確か指圧マッサージだよね?弐大くん曰くアレ抜きでは生きていけないカラダになっちゃうアレだよね?すごい気になるけど麻薬みたいだな…そんなにすごいのはちょっと怖いけれど麻薬みたいな指圧マッサージって興味あるかも……

「よし!」
「はい!」
「そこで服を全部脱いでうつ伏せで寝ろ!」
「なんで!?」
「気分じゃ」
「気分って…えーッ!?」
「なんじゃ。アレ、したくないのか?」
「いや、してみたいけれど…」

だからって同級生(とは思えないけど…)しかも男の子(っていうより男性けど…)の前で服を脱ぐって、全部って…。まだ誰にも見せたことがない私の肌をここで披露していいの?生まれた時からずっと守り続けていたものを手放すの!?
しかし、私の考えとは裏腹に弐大くんはただただ不思議そうな顔をしている…ああ、本当に私の裸が見たいとかそういうんじゃなくて、なんとなーく全裸でアレしたいだけなんだな…まあ、弐大くんだもんね。そりゃそうだ。…でもなんか悔しいな!くそ!私の裸の価値はその程度か!!

「弐大くん!脱ぐよ!脱げばいいんだよね!」
「おう、やる気になったか!」
「や…やけくそじゃーッ!」
「糞じゃあああああ!」
「てえええいッ!」

なんて言いつつも、なんだかんだで恥ずかしいから後ろを向いて脱ぐ。もうどうにでもなれよ…
リボンを取ってぷちぷちとボタンを外して…って、視線を感じる…くるりんっと振り返ればガッシリと弐大くんと目があった。ガン見かよ!なんで!やめてくれよ!

「に、弐大くん!終わったら言うからさ、ちょっと反対側向いてて…」
「なぜじゃ」
「ほんっとお願いだから!!」
「しょうがないのう…」

こういう奴をデリカシーがないって言うのか…真昼ちゃんに言いつけてやろ。あ、でもそうしたら全裸になったことを言わなくちゃいけなくて、それは少し遠慮したいから…けっきょくこのままかあ。
シャツを脱いでキャミも脱いで…ぶ、ブラも外して…あああ…なんか死にたい。スカートのホックを外して…あれっ?パンツも脱ぐの?

「弐大くんパンツは…」
「勿論脱ぐに決まっておる!」
「ですよね…」

ああ…スーパーで見つけた水色のひらひらパンツ…お前もこんな所で脱がれるとは思っても見なかっただろうに。私も思わなかったよ。お前が最後の砦だったのによ…するるっとパンツを脱いで綺麗に畳む。
覚悟は決めた。あれは弐大くんじゃない。だから裸を見られたって恥ずかしくない。カボチャと思うんだ…いや、カボチャにマッサージされるのはちょっと…そうだ、女の子!女の子と思えば…平気じゃねーよ!あんなガチガチな女の子いねーよ!

「おい」
「ひゃっひゃい!」
「終わったのか?」
「あ、うん…えっとどうしたらいい?」
「ならばそのベッドに横たわれ」
「おうよ…」

大人の階段のーぼる…そんな歌が頭の中で響いて反響する。マッサージするだけだから…やましいことなんか無いんだから…そう自分に言い聞かせて、ベッドに…横たわった…


「ふむ…いくぞ」
「お、押忍!」

結論から言うなら…弐大くんの指圧マッサージは目ん玉飛び出るくらい気持ちよくて、なんかこう…とろける…そんな感じがする。弐大くんが触れた所からふわっと軽く、温かくなって…そのままとろけていく…そんな感覚。

「あっ…に、弐大く…そこッ!」
「こうか?」
「んッ…す…すごい、きもち…い…あぁん!」
「お主も見かけによらないのう」
「いっ!…ふぁ…ぁあ…にだい…くん…ッ!」

こんな気持ちのいいことがあっただろうか…いや、ない。自分のからだなのに、なにがなんだかわからなくなってきた。ただ、とっても気持ちがよくて…夢心地で…いろんなことがどうでもよくなって……。




「弐大くん!君は天才か!ありがとう!!」

マッサージが終わったとともに、私は弐大くんに飛びついた。体のあちこちが軽い!今なら空も飛べるはず!

「お主は首と腰が凝りやすいようじゃな」
「昔そこ捻挫しちゃって…」
「やはりな。毎日適度な運動をするだけでもかなり変わってくるじゃろ」


私たちはそのまま、筋肉のことやら前の学校の話だとかを語りあった…もちろん制服を着て。弐大くんに「お主はいつまでその格好でいるんじゃ!」って言われ、私はようやく全裸だったことを思い出したのだ。あまりの気持ちよさに忘れてたよ!恥ずかしいヤツだな!!
なんだかんだで弐大くんとの話は楽しくて、島から脱出できても今みたいに笑って話をしたりしたいな…って思う。私たちはふたり、いつの間にか夜になり、弐大くんのお腹が大きく鳴った頃、ようやく話をするのをやめた。



prev next
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -