∵私的にはアツロウのことすごく好きだし一緒にいるだけで結構幸せだけど…ねえ、これでも…意識、しない?
→2015/01/05


「今日はここに泊まりかぁ」
「家に帰りたいー!シャワー!」
「でもこれじゃあな…」

どこの誰だか知らないけれど、こんな機会を作ってくれてありがとうございます!
まさかアツロウと一日中ずっと一緒にいられて、しかも一緒に寝ることになるなんて…夢みたい!確かにユズたちもいるから二人きりって訳じゃないけど充分すぎるほとで、もうっ最高に幸せ!天にも登る気分…!恍惚とする私の体がぶるりと震えた。もしかしてこれが武者ぶるい、なのかな?なんだか今なら何でもできる気がする…

「なあ大丈夫か?震えてるけど…」
「あ…ありがとう、アツロウ」
「ここら辺ちょっと怖いもんね…」
「墓地だしね…」
「わーッ!!ちょっとやめてよ!?」
「アハハ…ごめんね?」

墓地だとかそんなのはどうだっていい。重要なのは私がアツロウといられるかどうか、なのだ。死者だとか悪魔なんかはこの際もうどうだっていい。かかってこいや…はっ倒してやるよ…

「あー…そのさ」
「ん?なあに?アツロウ」
「怖かったら起こせよ。えと、話くらいはしてやるから」
「ふふ、優しいんだね。ありがとアツロウ」

だったら怖いふりでもしてずっとお話してようかな?それで、私と同じように意識してくれればいいのになあ、アツロウ。

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