眠たいとぐずる悠太に跨ってキスをした。いやいやと駄々をこねる口は塞いでしまうまでだ。すかさずズボンのベルトを外してチャックを下ろして下着越しに触る。まだ常温でつまらない。口に含むと後で彼はキスをしてくれなくなるので生唾を飲んで我慢した。
「なまえ、今日俺動けない。マジで」 「私が動くから大丈夫」 「いつも動けないくせに?」 「…大丈夫」
大口を叩いた途端に不安になるのは私の性だ。でも手で触れながらだんだん熱を帯びだすそれや悠太の息を聞いていると、そんな不安はたちまちのうちに飛んでいってしまった。最終的に立派になったものを見てなんとなく達成感というか喜ばしく思うのは自然な事だ。たぶん。
「もういい。いれて」 「眠たいのにすぐその気になっちゃったね」 「まあ、若いんで?」
下着を脱いでだるそうな悠太に跨り腰を落としていく。何も付けてない今日はすごく熱を感ぜられた。思わず彼の肩に手をついて息を吐く。悠太がにやりと笑うのが視界の端に見えて、動けないと言ったはずの腰が動いた。
「悠太!」 「なまえが待たせるから。動けないんでしょ?」 「……」 「いいよ。俺も眠気吹っ飛んだし」
形成逆転、今度は悠太が私に覆いかぶさってきた。白い天井と悠太の顔。前髪がつららみたいに垂れてくる。キスをせがんだら約束守らなかったからだめと言われた。さっき我慢した意味。しょぼん。
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