最近ハマってた。ひょんなことから不意に、恋に落ちた。失礼極まりないのはわかっているんだけど、どうしても忘れられなくなっちゃった。恨めしさを引き連れて足を運んでいく。あなたの嫌うウサギの目はよしとして、いかにいます。

「臨也。…ふえ」
「何?気持ち悪いんだけど」
「私の制服」
「が」
「おわるよ。もう、おわり」

予備校の審査の帰りに立ち寄った。珍しく寝起きの様子で機嫌はいつもの倍悪かった。制服の裾はシミが見えないように捲ったから外の空気は寒い。PM2.5は喉にきつい。折原さんに会いたかったのは仕方がないから許してよ。

「……上がっていいよ。今日だけ」

やさしいね。袖を見てたのに。








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