神威先輩はいつでもどこでも私を呼び出して襲いかかってくる。五分休憩でも、深夜でも。いいように利用されて甚だ迷惑であるにも関わらずはっきりとした拒絶ができないでいるのは、私の中にわずかにある惚れた弱みとかいうやつだ。

「女の子からしたらさ、入れられるのってどんな感じ?」
「どんなって…異物感?」
「気持ちいいって言ってよ」
「そんなの一目瞭然でしょう」

腰を打ちつけられる度に飽きもせず私の声はいつもより高くあがる。決して演技なんてしていない。していないけど、昔ほど先輩のセックスは気持ちよくなくなっていた。

「先輩」
「何?」
「先輩、最初の方がやさしかったです」

彼は、そっか、と軽く呟いて中に全部出してしまった。幼いのは顔だけにしておけとあれほど言うのに、彼はにこにこ笑って私と目を合わせない。








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