欲しいと言うにはまだあまりに近づいた関係でなかった。私の子宮はいつでも彼の精子を受け入れられるような体制、卵巣も、準備完了。真っ赤でどろどろになった愛情の死骸が下着をよごす。あーくそ。さっさとあなたとセックスして孕んでしあわせになりたい。
「なまえって純粋そう」 「そうかな」 「うん。あ、意外と違ったりする?」
くすくす笑ってどうかな?なんて思わせぶりな態度をとってみたり。私は純粋すぎたのだと思う。純粋故に本能のままあなたを愛して欲しているのだから。体が目当てなわけがない。好きで、大好きで、確実にしあわせになりたいと願っている。彼が笑うたび、性欲が私の子宮に切なく響いた。
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