壁に押しつけた手首は少しだけ乱暴に縛った。無理矢理足の間に体をねじこんで何か言いかけた唇にかぶりつく。ここ最近忙しくて会うこともあまりなかったせいか、しばらく酸素欠乏に気づかず夢中になった。

「なに、ランス」
「べつに。ただしたくなっただけです」
「やだ、ここでやだ」

時間もあまりないのでスカートの中へ手を伸ばす。もちろん行き着いた先は濡れているはずもなく、下着をずらして愛撫した。いやいやと首を振りながらもしっかり感じてくれるのはうれしいことだ。

「もう…立てない」
「仕方ないですね。じゃあ床でいいですか」
「ベッドは」
「そんなに待てるほど私は優しくありませんよ」
「わっ!」

床に寝かせるのも面倒になったので立ったまま自分のものをいれた。なまえは本当に立てないらしく、私の首にしがみついてきた。息の漏れる音といやらしい声が耳のすぐそばで聞こえる。これはだいぶ刺激が強い。

「だめ、むり」
「これくらいでなんですか」
「ほ、本当に、だめなんだってば」

ぎゅうとなまえの腕に力が入って息苦しくなる。思わず壁に手をつくと、その壁の向こうから何やら声が聞こえてきた。ああ、あちらさんも激しいようで。

「負けてられませんね…」
「なに?」
「さあがんばってください、なまえ」
「わ、な、なに」








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