▼ 01 「そこでじーっと新入生を見つめてる陽ちゃん?クヒヒ!」 「なにー?」 「お目当ての子は見つかった?」 赤髪おさげwithゴーグルのお兄さんは私を見つけると バシャッとシャッター音を鳴らして私を撮りながら 質問をした。 「愚問ね。見つけたわよ。」 私は生徒会室に住みつく生徒。 星詠み科の2年生。 後ろにいる変態な容姿の男は白銀桜士郎。 西洋占星術科の2年生。 「クヒヒ!そ?それなら、一樹も大喜びだね」 「そうね。我らの会長も大喜びだわ」 一樹とは不知火一樹という、ここの学園の生徒会長。 そして私に新入生を見てこいという、不思議な任務を言い渡した。 でも去年一緒にこうやって新入生を見たから、 この不思議な任務がどんな意味を持つのかよくわかる。 あ、見つけた 「ねえそこのお嬢さん、ちょっと良いかな」 私は二人の騎士に連れられて歩く女生徒に声をかけた。 後ろで桜士郎は未だ新入生を見ている。 誰か気になる子でも見つけたのだろう。 「え?」 「すぐ終わるからー!」 二人の騎士は桜士郎に任せて私は 戸惑う彼女を連れ出した。 01, プロローグ |