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言っておくがエロだぞ

「オイ」

高い声がする。その高い声は高圧的な喋り方をした。

「オイって言ってんでィ。お前いつまでそこで腐ってる気だ」

「っ、ほっといてください!ぐすっ」

「ぐすっじゃねーよお前今男だろ。きしょい」

「だから放っとけっつってんじゃないですかァァァ!」

ツッコミの声は低い。そう、私は男になってしまったのだ。目の前で呆れた顔をする美少女はかの沖田さんである。

「まん選組出動っつったろーがィ。引きこもってんじゃねーや。あ、お前ちん選組か」

「まんとかちんとかうっさいです」

「いいじゃねーか。ゴツいオッサンになった訳じゃねーんだし。普通の草食系じゃん」

「女が男になったダメージは逆の場合の倍ですよ」

「ま、確かに。女の体ってなァ愉しいもんだな」

そう言って沖田さんは自分の胸を揉み始めた。ちくしょっ、私よりあんじゃねーかどういうこと!!? 終いには隊服のボタンを外してでっかい胸をポロリしている。嫌みかコノヤロー。

「オメーここで腐ってる暇があんなら俺に協力しろィ」

「協力って何を……ってちょっとちょっとちょっと!何してんの!?」

沖田さんは隊服のズボンを脱いで捨てた。あ、パンツは男物…って当たり前だよ!

「女は男の倍気持ちいいんだと」

「何が!?」

スラリとした長くて白い脚。思わず見とれる。沖田さんは部屋の隅で泣いていた私の前にしゃがみ込み私のズボンに手をかけた。

「ぎゃああ痴漢んん!いや痴女おおお!」

沖田さんは私の絶叫も何のその。私の股の間についたおぞましいものを握った。

「何す…っ、ん、」

「ふん。勝手がわかりやすくていいや」

男の時とは違う細くて綺麗な指が私の(とは認めたくない)それを弄る。むくむくともたげてきた欲に死にたくなった。男の人の体ってどうしてこう、正直なんだろう。

「つーかお前普段からボクサー履いてんのかよ。色気ゼロだねィ」

「っ、ほっとい、っ痛!」

弱くなった筈の沖田さんに押し倒された。快感で抵抗する力が失せていたせいだ。私を見下ろす沖田さんははだけた服を気にもせず私に跨がる。パンツを脱いでいた。

「ちょっ…、っひ…!」

奇妙な感覚だった。普段ついていないものがついているだけで奇妙なのに、それが生暖かいもので包まれている。おまけにぎちぎちと締め付けてくる。き、気持ちいいというか、痛いに近い。が、気持ちよかった。

「っは、あ…っ、沖田さ…っ」

沖田さんは先っちょを埋めたまま動かない。

「…沖田さん……?」

「………痛ェ」

「はい?」

「痛ェ。股裂ける。ちょっ、抜く。抜いて」

抜いてと言われても何をどうしたらいいやらわからなくて固まってしまった。沖田さんは額に汗を滲ませながらも相変わらずのポーカーフェイスだ。
何とか引き抜いた沖田さんの太ももに血が伝う。うわあ!

「だっ大丈夫ですか!?」

「てってれー。総子はついに処女を捨てたー」

「言ってる場合!?」

「じゃあねーよな。オイ、ほぐせ」

「はい?」

「指入れるなり舐めるなり何なりして俺のここほぐせっつってんでィ」

「いやいやいや、何言ってんですか」

「早くしろよ。早くしねーとそれが萎えちまうようなこと言うぜィ」

沖田さんが私のそれに視線を這わせてニヤリと笑う。急に恥ずかしくなってパンツの中に戻した。何なのこの事態。

「ねえ早くぅ。あそこがムズムズしてるのぉ。早く触ってぇ」

「何て言うかきしょいです」

完全に負け惜しみであった。いくら中身がサディスティック星のドS皇子とは言え外見は美少女なのである。可愛かった。言ってることがビッチでも可愛いことには変わりない。

「やれってのが聞こえねェのか」

沖田さんの命令に私が逆らえる筈もなかった。何でこんなこと、と思いながらも沖田さんのそこに手を伸ばす。どうすればいいんだろう、と沖田さんを見る。沖田さんは私の手を引っ張って自分の顔の近くに持ってくると指を舐めた。

「っお、沖田さん!?」

「ほい。中指」

「えっ?」

「なーかーゆーび。早く入れろ」

恐る恐る指示に従った。くぷ、と音を立てて指を飲み込まれ、締め付けられる。この感覚、さっきも味わった。痛くないかな。沖田さんの様子を確認する。眉を顰めて片目を細めていた。

「痛い…ですか?」

「次、指増やせ」

痛くはないのだろうか。疑問に思ったけど続けた。

「指…動かしたら怒ります?」

「痛かったら殺すかも」

沖田さんは笑ってた。私はホッとして注意深く指を動かした。よくはわからないんだけど、勘で。探るように指を動かしていくと沖田さんの体がピクリと揺れた。

「い、痛かったですか…?」

「ん、違う。続けろ」

…と、いうことはまさか……気持ちいいの?
私は嬉しくなって拙いながらも愛撫を続けた。沖田さんからは熱い吐息がもれる。私の指で沖田さん、気持ち良くなってくれてるんだ。そう思うと私まで。

沖田さんのナカだけに集中していたので脚の動きには気が付かなかった。沖田さんが足で私のズボンの前をつつく。何とも言えない感覚だった。

「窮屈そうだな、そこ」

ぐり、と力を込められる。

「おきっ…!やっ…」

「仕切り直しさせてやらァ。脱バージン」

もう否定する気は起きなかった。私も沖田さんの中に入りたかったから。
いい加減暑かったので上着を脱いでズボンのベルトも緩め、見たくなかったものも取り出す。ぴくぴくするそれを沖田さんのそこに当てがう。

「あ、待て。孕んだらシャレになんねェからゴムしろ」

「え、どうやって」

舌打ちした沖田さんは口で封を切ると手早くゴムを私に装着した。

「お前ちっさ」

「は!? 何が!?」

「ナニがでィ。俺のがでけェよ。乳も俺のがでけェしな」

勝ち誇った黒い笑みを浮かべる沖田さんに一泡吹かせてやろうと思った。沖田さんのくびれた細い腰を掴んで貫く。まだ半分くらいなのにひどい圧迫感に襲われた。

「っ、あ、むり…」

「いやこっちの台詞」

「てゆうかどうすればいいんですかぁ…」

背中なんだか腰なんだか区別のつかない部分がぞくぞくして下腹部がムズムズした。腹筋に力を入れて堪える。
沖田さんは半分繋げたまんま形勢を逆転させ、また最初の時と同じように馬乗りになった。その衝撃で全部が収まった。

「っ、あ…!」

きつい。堪えられそうにない。弱音を吐きそうな唇に沖田さんの柔らかい唇が重なった。舌が入ってきて口内を好き勝手に犯す。気持ちいい。

「だ、っやぁ…、なん、っか、きちゃ…」

頭がスパークして爆発したのがわかった。あー…股間が爆発って、こゆこと…。妙に納得出来たのが虚しかった。
沖田さんは冷静なままそれを引き抜いた。えっ。

「えっ、お、沖田さん?」

「何でィ」

「へ、平気、なん…ですか?」

「平気って何が」

「その…私ばっかり…」

「ああ。別に」

何食わぬ顔で後処理を済ませ服を身に着ける。ズボンを履く時難しい顔をしていた。

「いだだだだ。最悪でさァ」

「沖田さんドSのくせに何故このようなドMともとれる所業を」

「さてな」

よっ、と刀を腰に差した沖田さんは美少女だった。何が何やら。

「これから総出動だそうだぜィ。ちなみにお前はちん選組だから待機な」

「は?えっ。っどこに!? どこに出動ですか!?」

「大人しくバナナと遊んでなさい」

「しませんよ!」

去りゆく背中に言葉を投げる。その背中は一度立ち止まって振り返った。

「あ、俺の処女膜ぶち破った対価は高ェぜ」

「……何ですと?」

「お前の処女膜ぶち破るから」

全てが計算尽だったような気がしてその場にへたり込んだのであった。












等 価 交 換 ?
(戻ったー。っつーことでいただきやーす)
(ちょっ…、や、痴漢んん!)

2013/07/05 22:12

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