やばい、すげぇ可愛い
WJ
銀魂
相手)沖田総悟
ヒロインは沖田の恋人。夜兎族。18歳。


沖田side

約束の日を、3日も過ぎて帰ってきた※※。夜兎の彼女は仕事があると言って時折、宇宙(そら)へと帰ってしまうのだ。
俺は※※のように、宇宙(そら)へと飛び立てない。どんなに彼女と同じ場所に立っていたくとも、生きてきた環境が違う。俺の願いは叶わない。
地球上で何かあれば、直ぐに飛んで行く。だが、宇宙が相手ではそうはいかない。だからだろうか、※※が約束の日に戻ってこないと不安になってしまう。
いつもは嬉しそうな表情(かお)をして帰ってくる※※が、今日は何か違った。青い顔で、何だか変だ。誤魔化そうとしているのか必死に笑顔を浮かべているようだが、そんな作り笑いなど俺には通用しやせんぜ。

「※※」

『ん?』

「顔色が悪いが、宇宙(そら)で何かありやした?」

『え、ううん、大丈夫だよ。ちょっと風邪気味なだけ』

「本当だろうな?」

『うん。帰ってくるなり、総悟くんに嘘をついたりしないわ。ついちゃったとしても、直ぐにバレちゃうし』

「なら、構わねーが。気分が悪くなったら、遠慮なく言って下せェ」

『うん、わかった。ありがとう、総悟くん。嬉しいな、私』

「?」

『心配してくれたんだ』

嬉しそうに話す※※。いったい何を言っているのか、どういう意味なのかわからなかった。更に続ける※※。

『総悟くん、私のこと心配してくれたんだ』

なんだか嬉しそうな瞳で見つめられて、柄にもなく照れてしまう。が、そんな素振りを見せるわけにはいかねェ。

「彼氏が彼女を心配するのは、当然でさァ」

『そうだけど。分かってても、実際総悟くんのに心配されると嬉しさが増すし。女の子でも夜兎っていうだけで、心配してもらえないから。心配される事に慣れてないの』

「だったら、これからは慣れて下せェ」

オメーを、いつも心配している男がいるって事をねィ。想いを込めた眼差しで呟く。
※※が何族だろうが俺はきっと、オメーの事を好きになってた。

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