君がいるなら
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あんさんぶるスターズ
相手)瀬名泉
ヒロインは瀬名の恋人。夢ノ咲学院プロデュース科二年生。2Bに在籍している。一人暮らし中。


瀬名side

次のフェスに向けて打ち合わせだの、歌とダンスの練習だのをしていたら、校門を出る頃には辺りはすっかり暗くなっていた。

『んん――っ、お疲れ様、瀬名くん』

大きく背伸びをする※※。プロデューサーとして全体を仕切っているのだから、俺達以上に気苦労は多いだろう。

「お疲れ」

優しい笑みを浮かべる。

「もう、すっかり夜じゃん。『王さま』が一緒だと、手が抜けないんだよねぇ」

音楽に関しては、手厳しいんだよねぇ。練習やリハーサルなんて適当にこなして、本番頑張ればいいじゃん。断然俺は、結果オーライ派!

『そうだね。月永くんはプロ意識が高いから』

「俺とは違って、って言いたいんでしょ」

『そ、そんな事……』

ほんと、分かりやすいんだよねぇ。動揺してんの丸分かりでしょ。

「ああ、いいよ別に。ほんとの事だし。そういえば、スーパーに寄っていくとか言ってなかったっけ?」

『そ、そうだった。ゆっくりしてらんない。早く行かなきゃ、スーパー閉まっちゃう!』

時計を見て、急に慌てだす※※。理由は単純。スーパーで催す、惣菜の割引サービスタイムを狙うのだ。
一人暮らしをしている※※にとって、閉店間際のタイムサービスに出向く事は、大きな意味があった。俺には全く縁がないけどねぇ。

「例のヤツ?」

『うん。お惣菜とかお弁当、お肉や魚なんか半額以下になるの!』

「あーあ、目を輝かせちゃって!※※は、いいお嫁さんになれるよ」

『ほんと?』

たちまち※※の頬に、朱が広がる。林檎のような頬がひどく可愛い。。
できれば、俺のお嫁さんになってよ。いや、なるべきでしょ!

「ほんと、ほんと。そうだ、今日はどこかで俺と晩御飯食べてかない?※※がよければだけどさぁ」

『え……っ?』

「あ、イヤならいい」

『イヤなんかじゃないよっ!行く!行きたい!』

最初から、素直に言えばいいじゃん。俺は気が長い方じゃないんだからね。

「※※は何が食べたい?」

『洋食屋さんとか?』

「ふぅん、じゃあ洋食で決まり。行くよぉ」

俺はそう応えて、足早に歩き始めた。二人っきりで食事なんて初めての事だったから、変にドキドキする。
何だか俺、めちゃくちゃ女々しくない?だめ、だめ。こんなの俺らしくないでしょ。

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