I wanna dance2



「ん…あん…」

「なまえかわいい…」

おあいて君が見下ろしながら楽しそうに突き上げてきた。立ったまま下から貫かれると腰の奥が痺れる。

「はぁっ!やぁ!ソコ…!」

そんな中、彼がある一点を突いた瞬間に思わず叫んでしまった。勝手に身体が跳ねてしまう。

「ふーん。ココが弱いんだ」

楽しそうに歯茎を見せた彼は、同じ場所を繰り返し抉る。
その度に腰の中がきゅんと切なく疼く。

「何、なまえちゃんのイイトコ見つけたの?」

おあいて2君がわくわくしながら私を覗きこむ。

「うん。子宮の口のちょっと手前のトコがすっごくイイみたい。だって鳴き声変わっただろ?」

「確かに!顔もとろけちゃって、ほんとたまんないって表情だし…」

変な事を実況されて羞恥が高まり感度が増してしまう。しかも、それを察したおあいて君は更に腰の速度を上げる。

「あ…もう…無理ぃ…」

「なまえ、俺でイッて?」

両手を離して身体を捩って逃げようとするけれど、壁とおあいて君に挟まれて動けない。コンクリートに押し付けられた背中の痛みさえ、快感に変わる。

「おあいて君…!」

とうとう彼の名前を呼んで達してしまった。
身体は痙攣して、粘膜は彼自身を締めつける。

「…やっば。なんだよこの締めつけ」

苦しそうに呟いた彼は自身を取り出して、右の太股に欲望を放つ。
気持ちよかったと私にキスを落として、おあいて2君に譲った。


「おあいての匂いがするーっ」

ヘラヘラ笑いながらかわいい彼が入ってきた。

「あーもうそういうこと言うなよー」

恥ずかしそうにそんな事を言いながら、私の胸に手を伸ばすおあいて君。

「おあいて2の気持ちい?」

「あっ…そんなのわかんないよぉ…」

「でも、俺の方がよかったでしょ?」

そして、意地悪な質問をしながら胸を揉んでくる。

「なんだよ!おあいて!」

相方の挑発に怒ったおあいて2君がガツガツとさっきと同じ場所を擦り上げてくるから、きゅうきゅうと締めつけてしまう。

「なまえちゃん、キスしよっ!」

そのまま赤い舌を出してキスを強請り、半開きになった口に舌を捩じ込んでくる。
おまけに、おあいて君も長い舌で私の耳を舐めたり噛んだりしながら、胸の先端をクニクニと指で摘まんで遊んでくる。
一気に色んな刺激を与えられて、オーバーヒートしてしまい頭が真っ白になっていく。

「もっ…無理ぃ…!」

結局、またイカされてしまった。おあいて2君の両腕にしがみつきながら、身体を震わせる。

「っ…俺も…」

膨張したままの自身を抜いたと思ったら、左の太股に熱が放たれた。
視線を落とすと、涙でぼやけた視界の中で両方の太股が二人の白濁に染まっていた。


「なまえちゃん、すっごいよかった!」

あまりの快感にぼんやりとしていると、満足そうなおあいて2君がニコニコしながら私の頬にキスを落とす。
そして、私の乱れた服を直してくれていた。

「なまえ、俺達の連絡先入れといたから!また連絡する!」

「えっ!?ちょっと!」

その間におあいて君は勝手に私のケータイを弄って、連絡先を交換していた。

「「じゃあまたね!バイバーイ!」」

しかも、二人はそ身体の言う事が聞かない私を放ってそのまま帰ってしまった。



「ごめんね〜!置き去りにしちゃって!大丈夫だった!?」

あの2人と入れ替えに友達が戻ってきた。
慌てていた様子から、どうやら必死に探してくれていたらしい。

「大丈夫。それよりどうだったのよ?声かけてきた人といい感じになったの?」

「全然!初めは好みかもって思ったけど、途中からただヤリたいだけってのがわかってさぁ…しつこくて撒くのに手間取っちゃって…」

その発言にドキッとする。

「ほんとにごめんね!なまえが無事でよかった〜!」

さすがにクラブ初心者の私を一人にしてしまった事を悪かったと思ってるらしく謝り倒してきた。
そんな友人にはさっきまでの事は何も言えなかった。

「…今日の事は忘れよう」

そう、小さく呟く。
クラブで初めて会った男性と関係を持ってしまったこと
しかも二人であったことは、さすがに人には言えないし、いくらクラブであっても自分でも有り得ないと思う。
二人は連絡すると言っていたけど、あの子達はモテそうだったから、何もないだろうと思って一夜限りの思い出として封印しようとした。


しかし、一週間後ーーーー

「もしもーし!なまえちゃん?久しぶり!俺だよ!おあいて2だよ!」

「おい!電話貸せよ!」

「やだ!おあいては後ろにいろよ!!」

「何だよ!って痛っ…!」

まさかの電話。
しかも、二人が電話を取り合ってるみたいで向こうが騒がしい。
鈍い音が聞こえたから、おそらくおあいて2君がおあいて君を叩いたのだろう。

「…どうしたの?」

恐る恐る尋ねる。

「ねぇ、俺達、なまえちゃんにまた会いたいんだ」

何もないと思いつつも、どこかで期待していたその言葉。

「いつなら都合いい?俺のアパートに来てよ!
今度はゆっくりシよ?なまえちゃんもこの間のじゃ足りなかったでしょ?」

おあいて2君の悪魔の囁きに、腰がピクンと反応する。

結局、忘れられなかった私は再びあの二人の元へと向かってしまったのであった。


2016.7.7
天野屋 遥か


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