we are innocent2



「やぁっ…痛い…」

おあいて2の侵入により膜が破られて、激痛が走る。

「なまえ姉ちゃんごめんね…でも…」

申し訳なさそうにしながらも、決して止めようとはしない弟。

「おっ!ちゃんと血が出てる」

おあいては嬉しそうにおあいて2の肩に顔を乗せて、私の喪失の光景を見ていた。

「あっ…やっと全部入った…」

満足そうに息を吐くおあいて2。
一番奥に弟の先端が当たっているのが分かる。

「ん…そろそろ動いてもいいかなぁ?おあいて?」

「いいんじゃね?つか、早くしろよ!」

双子がいつものやり取りをしてるのを、現実味がなくぼんやりと聞いている。

「じゃあ、なまえ動くね!
これから超きもちよくしてあげるから!」

かわいい顔とは裏腹に凶暴なそれが私の中を抉り始める。

「やぁっ…!おあいて2…痛いっ…」

「待って!もう少ししたら絶対良くなってくるから!」

ここかな?あっちかな?ーーーーーー
なんて呟きながら膣内を擦ってくる弟。
しばらくそんな事をされていると、段々と痛みは鈍くなり霞んで、なんだか腰の中が疼いてくる。

「はぁっ…あぁっ…」

どうしていいか分からなくて、声が出るだけで後はされるがまま。
正面からはおあいて2と後ろから覗いているおあいての顔が見える。

「なまえ姉ちゃん…なまえ…」

おあいて2が快感に浮かされて、涙を浮かべながら腰を打ち付けてくる。
あまりに激しくて、可笑しくなってしまいそう。段々と身体が痺れて目の前で白い火花がパチパチと弾ける。

「やぁっ…!なんかくる…!あぁっ!」

大きく身体が跳ねて硬直したかと思うとそのまま力が抜けて行った。
それでも腰の中がおあいて2の肉棒に絡み付いている感触だけは妙にはっきりと浮き彫られている。

「あぅ…俺も…!」

腰の中で弟が震えたかと思うと、熱い液体が注がれる感覚。経験がなくとも、その正体は何なのか簡単に分かる。

「やだぁ…!中に出しちゃだめ!」

「もぉ遅いよなまえ。俺の全部出ちゃった」

嬉しそうに私に倒れ込みながら胸を吸うおあいて2。残ってるものまでも出そうとそのまま軽く腰を揺らす。

「んっ…なまえ好き…好き…」

ちゅぱちゅぱと厭らしい音を立てて先端を舐めているおあいて2。

「おい!おあいて2、早くどけよ!
俺も我慢できないんだって!」

不機嫌な双子の兄が弟の頭を掴んで、私から引き剥がす。
そして、今度は彼が私の正面にきた。

「やっとなまえとエッチ出来る。
俺ね、ずっと楽しみにしてたんだ…」

照れ臭そうに恥ずかしそうに俯きながら、そんな事を告白するおあいて。
昔からそう。
普段はムードメーカーだけど、照れ屋な彼は肝心な所では上手く話せないみたい。
弟のそんな部分がいつも可愛いと思っていたけれど、この状況ではそうは思えない。

「なまえ…」

「んんっ…」

顔を近づけてきて、キスをするおあいては弟じゃなくて男の顔をしていた。
そして、そのまま猛った自身を花びらに沈める。エラの張った先端が肉襞を押し広げてゆっくりと奥へ近づいてくる。
2回目だからか、自分も勢いだけじゃなくて、身体自体がさらに敏感になっている。

「すっご。キツくて熱くてマジで溶けそう」

吐息混じりに嬉しそうに呟く弟は、腰をゆっくりと動かし始めた。

「んっ…おあいて…」

無理矢理されてるはずなのに、思わず口にしてしまったその名前。甘ったるく、媚びる様に呼んでしまった。こんな声が自分から出るなんてと驚いた。

「ひゃあっ!?」

すると、いきなり奥深くに先端がぶつかってくる。
背中を電流が走り抜けた。

「なまえ、それ反則だって!我慢できない!」

そう大きく声を上げて、おあいては長くて太いそれで奥まで容赦なく突き上げてくる。
腰をキツく掴まれて逃れる事は出来ない。
激しく肌がぶつかり合う音がして、膣壁が肉棒の動きに合わせて痙攣を始める。

「あぁっ!」

またも達してしまった。
2回目のそれは脱力感と倦怠感はさっきと比べ物にならない。
ベッドにだらしなく腕を投げ出す。

「あっ…俺のもちゃんと受け取って?」

腰を抱えたままのおあいてに子宮の口へぴったりと先端を当てられて、そのまま精液が噴出してくる。

「やぁっ…!熱いよぉ…」

おあいて2に続いておあいてのまでもを受け止めさられた。

「なまえ、やだってゆってるけど身体ひくつかせて俺の精子嬉しそうに搾り取ってるよ?」

抱き締めるおあいてが耳許で囁く。
そう、嫌だと言っているけど何とも言えない満足感を心の何処かで感じているのも事実。
きっと、それは今まで感じたことのない雌としての本能的なものなんだろう。
自分が動物だと言うことを、そしてこの弟達が雄であると言うことを再度認識させられた。

「ほら!次はもう一回俺!」

おあいて2がまた私の中に入ってくる。
今度は四つん這いにされて、後ろから入れられた。

こうして、何度も何度も二人に代わる代わる抱かれる。

おあいてとおあいて2は、まるで新しいおもちゃを気に入ってずっと遊んでいるようなそんな状態だった。
それは幼い頃によく見た懐かしい光景だったけれど、その対象が自分になる日が来るなんて夢にも思わなかった。


明け方になる頃には、腰の中に収まりきらない白い液体が外へ溢れてきていた。

「なまえ、こんなに俺達の出たんだよ?」

「飲んで飲んで!」

二人が楽しそうに下から掬っては私の口へと注ぐ。
呆然として、分別のつかなくなっている私はされるがままに喉へとそれを流し込んだ。
私の喉が上下に動くのを見て、弟達はにこにことお互いの顔を見合わせていた。

それを最後に閉ざされる瞳。


「なぁ、これでなまえは俺達だけのものだよな」

「うん。ちゃんと俺達が初めての男になったんだし」

「そうだよな。俺とおあいて2でずっとなまえに彼氏が出来ないように中学や高校でも頑張ったもんな」

「来年には、俺達も同じ大学に行くんだし
なまえに他の男を近づかせたりなんか
絶対にさせない」

私を挟んで二人がそんな会話をしていたなんて知らなかった。

「ほんと、ここまで大変だったけど超嬉しい」

「俺達、やっとなまえの彼氏になれた」

クスクスと笑う無邪気な弟たちの笑い声だけが意識の遠くで聞こえた気がした。

そして、目を覚ましてからも両親が帰ってくるまで、私はずっと二人に抱かれ続けたのだった。



2014.11.4
天野屋 遥か


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