「そんな酷いこという子には、お仕置き。」

捨てられたばかりのネクタイを取ってぐるぐると巻きつければ、あっという間に土方くんの自由は奪われてしまう。

「ちょっ…もう終わりじゃねえのかよ!?」
「お前が悪いんだよ。反省しなさい。」

トン、と胸を押して再び身体をソファに沈めると、片手で脚を開いてもう片方の手で机の上の雫を引っつかんだ。
そうしてすでにひとつの雫を咥えたままの孔に、次々と別の雫を挿入していく。

玩具同士がぶつかって、より奥まで進んでいく。
付けたままのチェーン部分が内壁をえぐるのか、時おり我慢しきれない吐息が漏れた。


「もう、はいんねぇよ…っ」
「あと一個。」
「う、あ…あっ」

「ほらー、全部で5個もはいっちゃったよ。欲張りですね、土方くんのお尻は。」
「入れたのはどこの変態、だよ…っ!」
「変態はこんなん挿れられておっ起ててるお前、だろ。」

ちょっと冷たく言い放って既に硬度を持った自身を握れば、頬を羞恥に染めてこちらを睨みつける。
いじわるをするように軽く先端をいじってやると、更に先が潤ってふるりと腰が震えた。


「イきたい?」
「…お前なんか嫌いだ。」
「可愛くねえの。」
「可愛くてたまるかよ!」


「ね、イかせてあげるから…」

最も入り口近くにある雫をつんつんと指で突付く。

「コレ、出すとこ見せて?」


ちょっと潤んだ眼が見開かれて、ぎゅうと手の指が握られる。
手は縛られて、脚は大きく開かれて、自分ではどうしたってイけない状況だとわかっていて、尚も健気に意地を張るというのか。

「このままイけなくてもいいの?どうしても嫌だってんなら…」
「やる…やる、から…


 あんま、顔、みないで…」

搾り出すような声で、紡がれたことば。
ほとんど泣きそうな眼をしているというのに、それがまた嗜虐心をあおる。


縛られた両手で顔が隠されているのは、まあしょうがないとしよう。
代わりにぐいと両足を大きく開いて、吐息がかかるほど顔を近づけた。

「いつでもいーよー。」
「んっ、クソ…死ね…っ」

ひどい言葉を吐きながら、後孔に力をいれる土方。入り口近い真っ赤な雫が半分顔を出して、みるみるうちにそれが産み出されてゆく。

―ポトッ

「はいひとつね。」
「う…っ、くっ…」

荒い息と時おり漏れる声。足の指が丸まって、次の雫が姿を現した。

「はあっ…ん…く、」

ポトリ、ポトリと、雫がソファに産み落とされる。
ローションまみれのそれは、最早卑猥な玩具でしかない。

「次、最後の一個だよ。」
「あ、もう…むり…っ」
「お前ならできるぞ土方。」
「うる、せえ…っ」

しかし、奥まで入り込んだ雫はなかなか出てこられないらしい。
見かねて、指を突っ込んでチェーンを少し引っ張り出してやれば、吐息とともに最後の一雫が姿を見せた。


「う…く…っ、は、」

ポト、と最後の玩具が落ちて。

少しだけ緩んだ後孔に、起ち上がった自身を一気に突っ込んだ。


「あ、ああ…っ、待っ…!」
「はあ、ひじかた…っ」

顔を隠す両手を解放して、手を握りながらガンガンと突き上げた。

何度も力んだせいか、手のひらにくっきりと残る爪の跡。
それすらも愛おしむように、しっかりと手をつないだ。

「ん、はあ…っ、ぎん…っ」
「とお、しろ…っ」

肩口に顔を埋めて息を吸い込めば、大好きな土方の匂いが鼻腔いっぱいに広がる。肩に噛み付いてやったら、土方の脚がぎゅっと俺の腰に巻きつけられた。


「すきだよ、とおしろ…っ」
「おれは…っ、はあ、嫌いだ…ぁっ」

そんな可愛くないことを言いつつ、しっかり握り返される手が愛しい。
俺はぐいと腰を進めると、ラストスパートをかけた。

「あ、あっ…く、う…っ」
「イけよ、ひじかた」
「あ、ああ…ん、あ…っ!」


俺の腰に回した脚をぎゅうと締め付けながら土方は吐精した。
ほぼ同時に、俺もナカに欲を吐き出す。

床に落ちた雫が、衝撃で何か台詞をはいたけれど、最早どちらの耳にもそれは入ってこなかった。


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