「や…ソレ、なんだよ…?」
「クイズだよ。土方くんが当てて。」
「な、あ、ああっ…」

先ほどまで俺の指を三本も咥えていたそこは、押し当てたモノをつるりと呑み込んだ。

「何かわかるかなー?」

チェーン部分だけ外に出したまま、本体はすっかり中に入ってしまったようだ。俺は開いた足の間に身体を入れ、片手で足を押さえながら、空いた手でぷっくりとたちあがった胸の飾りを摘まんだ。

唐突な胸への刺激に、ぎゅうっと締まる後孔。
と同時に、二人しかいないはずの部屋に、第三者の声が響いた。

『俺が舐めてんのは土方さんだけでさァ!』

「ひぃ、なに、何…!?」

急に聞こえてきたそれが知り合いの声だとわかって、慌てて目隠しを外そうと手が動いた。
俺はいち早くそれを阻止し、土方くんの両手を押さえる。

「まだだぁーめ。」
「やだっ…なんで沖田の声…っ!?」

なんでだろーね、と言いながら、もう片方の飾りを指でぴんと弾く。

「あっ…」

『俺が舐めてんのは土方さんだけでさァ!』

先ほどと寸分違わぬ声に、土方くんは混乱しているみたいだった。
でもなんとなく音の出所が下半身の方だということには気づいたらしい。

「ぎん、なんか持ってんの…?」
「俺は何もしてねーよ。音出してんのは…っ」
「ひんっ…!」

ぱちんと太股を叩くとまた後孔が締まって、沖田くんの少しくぐもった声が孔から漏れた。

「…土方くんの方だよ?」
「テメエ、何、いれたんだよ…っ!?」
「あれ、資料来なかった…?」

あくまでのん気にそう答えると、俺は外に出たチェーンの部分を引っぱって雫型のおもちゃを取り出した。


「サウ○ドロップ〜。」
「…はぁ?」
「まあ、あとでじっくり調べてくださいよ。」
「ちょっ、ま…」

待ちませんよー、とばかりに、別の雫を手に取ると手早く挿入する。

「やだっ、出せよ…っ!」
「誰の声か当てられたら出してあげるー。」
「意味わかんねぇ…っ」
「ほら、お尻締めな。」
「・・・」

黙ってしまった土方くんを見下ろして、今度は両手で胸をいじってやると、ふうっと可愛い声が漏れて律儀に締まる後孔。

『全力で テメエを ぶったぎる!』

「さて、だあれ?」
「銀時と…桂さん。」
「せーかい。」

新しい雫を取り、今出したものの代わりに挿れる。

「今度は自分で締めなさい。」
「う…くぅ…っ。」

俺は土方くんに一切手を触れずに、自分で孔に力をいれようと頑張る可愛い姿を見守る。無意識なのか、手の指と足の指にも力が入ってぎゅっと握られているのがものすごく健気だ。

『ただ壊すだけだ』

「これは?」
「た…かすぎさんっ。」
「あたりー。」
「ねぇ、銀っ…もう、取って…」
「あと2個だからさ、がまんがまん。」

今度はピンク色の雫を取ると、少し紅くなった孔にそれを当てた。

「はーい、次は?」

半ばやけになって、土方が力む。真っ赤に染まった顔は、目を隠しているネクタイのせいであまり見えないけれど、きっと色っぽい目ぇしてるんだろうなーとか想像してみたり。

『はい』

「ふぁ…っ?短すぎて、わかんね…っ。」
「んじゃあもっかい力入れてみなよ。」
「んっ…」

『そこ』

「っ、また短けぇよ…っ」
「はいもっかい。」
「ぐぅぅ…」

何その力の入れ方!かわいすぎるでしょ!

『廊下に立ってなさい』

「あ、わか、った!銀八!銀八…!」
「ハイ正解ですー。」

銀八先生は銀魂の公式学園パロディーなんだが、このコスプレで文字通りコスチュームプレイをしたことも何度かあったりなかったり…
いや、学ランの土方くんやべーんだって。

そうこうしているうちに、まだ入れていない雫はひとつだけになった。

「はいコレ、最後の一個。」

何も言わなくても、ぎゅっと力を込める土方。

『焼きソバパン買って来いよ』

「沖田…っ!ほら当てただろ、出せよ…!」
「まだあるじゃん、台詞が。ほらもっかい力入れて。」
「やだ…っ、も、いいだろ…!」
「何そんな急にムキになってんのさ、ほーら。」

言うと同時にむき出しの太股をばしりと叩いたら、ひうっとかすれるような悲鳴が響いて、続く台詞を吐き出した。


『はい、沖田先輩』


かああっと更に真っ赤になる顔。
両腕で必死にそれを隠そうとしている。
とはいえ、目隠ししてるから可愛い顔はあんまり見えないんだけど。


「ほら、だーれ?」
「・・・お、おれ…」

土方は消え入りそうな声でそう呟いた。

「なーに、沖田先輩とかいっちゃってさ。」
「し、かたねぇだろ…そういう台詞なんだから…」
「これニ通りあるらしいね、もう一個のほうも聞かせてよ。」
「ふざけんな…っ、もう当てたんだから出せよ…!」

目隠しを取ろうとする土方くんの手を押さえようとしたら、途端に土方くんが暴れだした。じたばたと手足を動かす可愛い恋人に覆いかぶさろうとすると、ちょうど繰り出された左キックが俺のあごにクリーンヒット。

「あが…ッ!ちょ、いたたたた!痛いじゃない土方くん…」
「なんだよ…自業自得じゃねぇかよ…」

あごを押さえる俺の隙をついて目隠しを外した土方くんが起き上がり、そんな悪態をつきながらもちょっとだけ申し訳なさそうにこちらを見た。
俺はにやりと笑って、哀れな子羊の両手を捕らえる。


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