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先生からの雑用は受け取った。 まぁそれはいいとして。
なんだかんだ言って私はこの状況を楽しんでる。 確かにこの格好は恥ずかしいけど、それはレンも同じだし。
「ところでレン、機嫌悪くない?」
「え?別にそんな事ねぇけど」
ふーん。 まぁ勘違いならいいけど。 ピリピリと張り詰めた空気はレンからじゃないって事ね。
学園祭だけど一応委員長には新しい副担任のことを言っておかないと! また面白い時期に入ってるくる人だと思った。 それにめちゃくちゃ綺麗だし!! この学校容姿がいい人も多いもんなあ…いろんな意味で。
誰も居ない職員室付近を歩き、教室へと向かう道を探す。 何処から行ってもいいけど、やっぱり人が多いいのは苦手だし。
「●●、もうすぐ交代の時間じゃね?」
ぼけー、と道をさがしていたら携帯を持ちながら私の手を引っ張るレン。 いつのまにトリップしてた私。
げ、マジで交代の時間。 てゆうか2分もなくない? 私の教室何階だっけ? あ、駄目だ脳が正常に活動しない☆ 遅刻及び人様に迷惑をかけるのはいけないことなのよ!!!!
「よっ、と」
「は、…?」
浮遊感を覚えたと同時に耳元で聞こえる美声、否レンの声。 私とうとう寝たか。 この前も採寸の最中に寝たような気がする。
「●●の教室は3階の中央、1階から走って間に合う…といいな」
「あほかぁぁぁぁぁぁぁ!!私を担いで間に合うわけないでしょうが!!」
ケラケラと可笑しそうに笑いながら走るレンは、楽しそうで。 いやいや、笑うのはいいけど重いでしょ。 抵抗する気もありません。
「 」
「…え?なんて?」
「…ん?俺なんか言ってた?」
ふと声が聞こえたような気がした。 でもレンならこの至近距離だし…て言いながらなんか恥ずかしいなおい。 やっぱり降ろして、と言う前にさらに加速するレンの体。 体感する風は通常よりも多くて私は人生でこんなに風を感じたことがありません。
いや台風とかは外出ないし、私絶叫マシン怖いし、てか遊園地系統人が多くていけない。 とかのんきな事を考えていたらストンと足が地面とご対面した。
「なにご、と…」
「うわ、俺すげー。間に合った!よかったな!」
ぱちぱちと自分に拍手を送るレンは満面の笑みで私は自然と口から感謝の気持ちが溢れていた。
「本当凄い、ありがとう!」
「…あぁ、うん。ちょっとバナナ・オレ買って来る」
「え?なんで…」
言い終える前にレンは走って自販機まで行ってしまった。 買いにいかなくても教室にあると思うけどね。
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