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ツンデレ…。
この私がツンデレ…。

そんなの可愛い子にやらせれば十分なんですけど!!!
のっとツンデレ!!
私にツンデレは似合わない、てゆうか似合ってたまるか!!







「でもクラス優勝したら賞金でるよ?それから個人賞もあるらしいけど」



「よろこんで引き受けます」



にゃんこでもツンデレでもかかってこい!!!
クラス優勝して賞金!!!





「…レン君の言ったとおりだね。賞金は本当だけど」



「一緒に住み始めた時もこんなんだったし」



丁度お金貯めて空気清浄買おうと思ってたんだよね。
誰かさんがバナナ食べまくるから空気の循環悪すぎるし。






「それと頑張ったら委員長がなにか欲しいもの一個買ってくれるてさ」


「僕の財布を勝手に使おうとするな!!」



「んじゃ俺バナナ1年分」

「私は持ち歩きノートパソコン」




「なんでそんな鬼畜なもの頼むの!?僕お金無くなるよ!!」




この際、改善でも演技でもなんでもしよっかな。
いやでもいきなり出来ないしつーか出来たら天才。



人がいっぱい入ってこないように願おう。
それならまだ頑張れるかもしれないし。



フンフン、と鼻歌でレン新曲を奏でる。
だってあの曲は可愛いすぎた…!!
鼻歌レンだなんて…。



「じゃあ●●、ツンデレ練習!!」



「えー…とマジで?」



やっぱりいきなり改善は無理です。
今かなりの抵抗あったし。



「●●」




名前を呼ばれて振り返ると思いっきり抱きしめられた。

…何事。
今そんな要素どこにもなかったと思うんだけど。

と冷静に考えながら顔は熱を帯び続ける。






「…その困ってる顔が食べたくなるくらい可愛いんだけど。今すぐ公開プレ、」



こそ、と誰にも聞こえないようにささやかれる言葉は私の心臓を容赦なく攻撃しては高鳴らせる。

いつか絶対破裂する。




「わかった、やる!!むしろやらせてください!!」



「お願いしますご主人様、は?」




「ご、ご主人様お願いします…」



なにこの羞恥プレイ。
え?
これどっかの風俗店?


恥ずかしさで死ねそうだよコノヤロー!!!!




「やっぱりいただきます」


「やめ、ちょ、この変態!!!どこ触ってんのよォォォォォ!!?」



「え?胸?」





聞き返すな!!!
触るな、セクハラ反対!!



あぁどうしようもうすぐ10時になるんですが!!!




「てゆうか●●は素でツンデレいけると思うけど」



「何それ私がツンデレだとでも言うのか!!」



「最近はデレツン。でもツンツンツンツンデレツンの時もある」




…何そのジャンル。
しかも何今の言い方!!



あぁぁぁぁぁ…なんかもうとことんやる気出るような気がしない。



逃げたいんですけどマジで。
でも賞金もらえるし委員長は好きなもの買ってくれるって言うし…。



でも苦手なものは苦手なんだよね。
視線とかナルシスト先生とか人の大群とか。



本当こんなのすぐに出来たら天才だと思う。
はぁ、とため息をついて外をみると一瞬見慣れた人物が見えたような気がした。










□破壊?しますよ□






(…●●?)
(あ、なんでもない。一応、与えられたからにはやるよ…)
(まぁ頑張れば?俺もご褒美やるから)
(…マジでか)
(うん。キスか身体あげ、)
(今すぐ逝けマセレン!!!)
(加減するから)
(とかいいながらいつも殺す勢いでキスするよね)
(だって好きだから)
(あ、あのね!!そそそそんな事さらっと言わないでよ!!!)




next-☆05.



「なまえのないうた」という曲の鼻歌レンがすごく可愛過ぎる←←




20090819


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