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「挨拶はもちろん、お帰りなさいませお嬢様。とかだからね!」
「どこからそんなカッコいい声だしてんのよ!」
「秘密☆あとね●●たちメイドにはこれから役を与えるからなりきってもらうわよ」
…私の不安はビンゴばっかりじゃん。 てゆうかなんだよなりきるって!!
ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ…(エンドレス)
メイドだけでも辛いのにこれ以上なにかしたら私マジでキャラ壊れんよ!!
メイドしっかりやるからそんななりきりとか破壊しようよ、とか小さな私の願望は差し出されたくじ箱によって消えうせる。
僕っ子メイド。 ツンデレメイド。 にゃん子メイド。 気弱メイド。 勝気メイド。
「●●何になったんだ?」
「…ツン…!!?僕っ子メイド希望!!!!」
なんで、どうしてこんなべっタベタなくじ引くのかな私!! ある意味おいしすぎて消えてしまいたい。 にゃんこじゃないだけマシだけど!!!
がさ、と手の中にあった紙はいつの間にか理子に渡って嬉しそうな顔で私のほっぺたにちゅーをしてきた。
「ありがとうこれ引いてくれて!!マイハニー今日は一日録画ね!!!!」
「…泣きそうなんですけど」
「●●、●●。アイツ殴っていい?」
「なんでだよ!!!」
駄目だ、今日も大変な一日になりそうな気がしてならないんですが。
話し合いはこれだけだったのか委員長がかいさーんと号令をかけて一気に集まっていた人たちは散っていった。
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