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写真撮影会みたいなのも落ち着き、私は結局仕事を得られずに窓の外を眺めていた。
多分一番合ってる言葉は「見ろ、人がゴミのようだ」って感じのセリフですかね、はい。
個人的には破壊呪文が似合うと思う。
「バルs、ぎゃ!!!」
「何俺のこと放置してんの?」
斜め上を向くと、ちゃっかり私の腰に手を回しながらセクハラしてるレンのドアップ。
「こんの変態!!!てゆうか手離せ!!」
「いや。褒め言葉どーも」
もしかしなくてもこれって一生慣れないとおもうんだけど…。
お約束のように顔に熱が上がる私は、すぐに窓の外へと視線を変えた。 だってこんなの耐えられません!! なんの耐久対戦ですか。
「つーかこっち向かねぇとこのまま襲っ、」
「うわぁ見てバナナチョコの出店だ☆」
「後で買う。そんでいつまで外みてるつもり?」
レンが退いてくれるまで、とは言えずに素直に向き直るとふわ、と笑うレンを見た気がした。 腹黒い笑みは何処へ。
無駄にドキドキさせるのはやめてください。
「なんか最近優しいよね。初めのころと違って」
「まぁ変わったんじゃね?まさか●●の方から苛めたりないからもっとしてなんて聞けると思わなかったけど」
「誰もそんなこと言ってないよね。てゆうかどこでそんな言葉が生み出せたんだ!!」
ニタァと久々に見る笑みは逃げる衝動を抑えられないんですけど。 一言で言うと腹黒復活はご遠慮いたします。
「安心しろ。たまには苛めてやるから」
「安心も何も新たな不安が増えたわコノヤロー!!!」
こんな談笑という言い合いをしていると理子に呼ばれ、手招きされてる方に急いだ。
いつの間に見回り終わったんだろ。
すでに私達以外のメイドや執事の人たちは集合しかけていた。 ざっと10人か…。 交代時間とかどうなってるんだろ。
「これ、メニュー表ね!お客さんに一個ずつ説明するもよし、お勧めだけを言うもよし、聞かれたことだけ説明もありよ。結論なんでもおっけー☆でも女の子にはやってもらうことがあるわ」
満面の笑みでテンションを上げ続ける理子は心底楽しそうで”やってもらうこと”の内容に不安が高まる一方なんですが!
「ちなみに交代時間は10時から14時、14時から18時だけど人がいるならちゃんと確認を取って交代してもいいよ」
このアバウトな感じがなんとも言えない。 メイド5人、執事5人、+レン。
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