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何処からか子守唄のような歌が耳を掠めた。





心地いい音の中で私は溺れるかのように沈んで行く。






こんにちは、真っ暗な瞼の奥の世界。


おやすみなさい、重たい現実。







□act35.アイヌの黒百合□


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