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レンを睨んでいる理子を誰か止めて下さい。


「取りあえず降りようよ!ね?委員長も待ってるし」


「...それもそうね」

その間に忘れろ。
お願いだから。
さっきから黙りっぱなしのレンが恐ろしいです。


降りると人気は全くなくて安心した。


「ん、携帯見せればいいんだろ?」


コイツはァァァァァァ!!!!
自分から見せなくても...


「...○○」


「は、はい!!なんでしょうか理子サマ」


「付き合ってるの?」

ストレートに来たよ。
だから何回も言ってるように付き合ってない。




「付き合ってる」


「...はぁ!?」



「...そう。わかったわ。でも○○はあげないからね!!!」


「あげるもなにも俺が○○のもんだから」


「変な答え方しないの!!それに付き合ってないから!ただ一緒に住んでるだ、け......」

んきゃァァァァァァ!!?
自爆...?
これ自爆じゃん!!



「住んでる?一緒に住んでる...?私の可愛い可愛い○○と一緒に住んでるですって...!?」


「なぁ、○○この女レズ?」


「違ぇよ!!理子に彼氏いるでしょーが!!」


「理子、もういいじゃん。これからは理子じゃなくて、レン君が●●を守ってくれるよ」

「でも、○○を...」

「女の理子より、男の方が効果あると思うよ?」

何の話?

「...そうね。しっかり○○を守りなさいよ!!可愛い可愛い○○は年中誰かに狙われてるわ...!!特に年上よ」


「それ完璧理子の妄想じゃん!!」

「狙われるって○○が?ありえねぇし。まぁ、暇だし引き受けてやるよ」


「上から目線腹立つんですけど!?」

「うっせ。馬鹿○○」


「こんの、マセレン!!大体レンのせいなんだからね!!」

「弁当忘れる○○が悪い」


なんとか●●は理解してくれたみたいです。
付き合ってないし狙われてもいないけど。




□妄想撲滅計画□


(仲良いね、あの二人)
(うん...。○○が幸せならいいや)
(偉い偉い)
(なんか寂しいけど)
(学校なら独り占めできると思うけど?)
(それもそうね!!)
(理子って僕より●●が好きだよね)
(うん)
(マジで!!?)



next-act17.



20090131


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