2

「●●と理子は決定ですが、後の方達はメイド、執事、裏方のどれかに所属して下さい」

「じゃあフリートークタイムでーす!!決まったら各自黒板に名前書いて行ってねー」


お弁当を忘れるなんて迂闊だった。
しかもそれを届けてくれるなんて以ての外!!

レンが学校に来る=弁当を渡してくれる=一緒に住んでる!?
みたいな流れになっちまうよ...!

取りあえず連絡を取らない事には大惨事が起きてしまう!

トイレとか保健室とか適当にちょろまかして連絡を...


「○○ー!!」


来たァァァァァァ!!
どう切り抜けよう...?
先生より難関だし。


「ななな、何?」

「どもりすぎー!何か隠してるわね?そ・れ・にハニーが持ってるペア携帯は誰とペアなのかしらん?」

テンションおかしいよ理子!?
どっかの売れてるかもしれないキャバ嬢みたいだよ?!

「こ、これは誰ともペアじゃ」

「嘘はいけないわ!これは2人ででしか売って貰えないんだから!!愛しい愛しい○○が誰かに口止めされてるのね!?わかった、殴ってくる☆」


「殴っちゃ駄目ー!?」

後が怖いよ!!
きっと理子じゃなくて私に被害が及ぶ!!
てゆうかこの前からレンがおかしい。
助けてお兄ちゃん。

でもウィルスだったらもっと異常でるよね。
優しさが異常とかはありえないだろうし...。


「あ、あのさ理子。私トイレ行きたいんだけど...」

「我慢して!私は○○と喋りたいのよ!!」


膀胱炎になったらどうするよ。
あぁ...完全に捕まりました。
喋るのは楽しいんだけど今はヤバい事態なのです。

なんとか、なんとか...!!



10分後


「でね、委員長ったらさ私に仕事押し付けてくんの!!だから今度やり返す、あと○○のカタキ取って来る」

「あ、ありがと」

「何お礼言ってんの●●!?」


「あ、委員長また私のスウィートハニー○○に暴言言ったわね。よーし腕相撲だ」

「訳わかんないんだけど!?」


二人で漫才するのはいいけど巻込まないで...
さらに20分後

授業は終盤にかかっていて、黒板はクラスメイトの名前でいっぱいになっていた。

理子と委員長は最終確認をするため前に出て何か言ってる。

駄目だ、何も聞こえない。




- 43 -


[*前] | [次#]