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3時間目






文化祭委員長の理子とクラス委員長が前で漫才みたいな会議を始めてるその頃。





「やだやだやだやだやだやだやだやだやだ...(エンドレス)」





「はい、●●机ごとガタガタ震えない。皆が地震と勘違いしてるから!!」


「はーい、委員長くん今のは○○に対する暴言でーす。って事で今すぐ謝れや」

「無理です。僕は悪くないので」

「よーし。お前表でろ。私のマイスイートハニー○○を侮辱するのは許さん!!」


理子と委員長でそんな話が進んでいるなんて露知らず、未だにガタガタさせてる私。


だって、この学校『イヴ学園』は一般人も招いての文化祭。
って事は人が多い。
去年初めて体験してからというもののトラウマに近いものに仕上がったのです。



やりたくない。
これマジで。
しかも何"メイド&執事喫茶"ってさ。
ベッタベタじゃん。
フッリフリじゃん。

でもやらなきゃ単位落ちるし。
それは絶対さける!!!


「理子ー」

「何?○○!委員長勝負はまた後でだ!!」

「なんでだよ!!てゆうか今授業中だからな?!早く話し合い終わらせてプリント作るんです!!」

「私はハニーに用事があるから委員長がやっといてね☆」

「よーし、今度はお前が表出ろ」

「イ・ヤ!」

どうしたのこの人達。
白熱とした感じが暑苦しいんですけど。
担任とか寝てるし!
いいの?それっていいの?


「ところでどうかしたの?ハニー」

「ハニーじゃねぇよ。えっとさ、あれマジでやるの?」


「メイド&執事喫茶?あー...○○は嫌いだもんね、文化祭」


「うん。でも休むのはあれだし、なんとか裏方に回しても」


「それは無理。●●は1組の看板娘ならぬ看板メイドだし」


「勝手に決めんなよ委員長ォォォォォォォォォォォォ!!!よし、委員長を埋めよう。中庭に」

「オッケー、協力するわ」

「やんわり殺人計画立てないで!!!マジでやりそうだし!!」


ありえない、ありえない!
なんで私が看板メイド!?

着たくねぇ、やりたくねぇ、学校破壊してぇ。


「でも○○がメイド服...!!あぁ!!絶ッ対似合う!!じゃあ委員長私執事やります!!」


「君胸ありすぎるから駄目。顔は中性的だしいいんだけど...」



「ハイパーコルセットします!!」


「合格」


二人で親指立てんなよ!!


ヤバいよ。
理子が助けてくれると思ったのに。
あっさり合格させんなよ!!


「じゃあ4時間目になったら席についてて下さい。また文化祭の話ですから。その時にプリント配布します。起立、礼」





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