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「...行く」


「用意してね!」


可愛いな、って素直に思った。
いつもこうならいいのに。
それだったら...



「はい、レン君ここで着替えなーい。乙女に対するセクハラでーす」


「乙女いねぇからよくね?」



殴りたい☆(2回目)



「それにいつになったら俺の部屋用意してくれんだ?」



「あ...忘れてた☆」
「おい」



「ってちゃっかり着替え終わるなよ!」



しかもパンクか...。
なかなか似合う。
可愛いしカッコいい。
外見だけだけどね!


「ちゃっかり見てんなよ変態」



殴りたい☆(3回目)
素直なレン君カムバック!!!



「私着替えるから出てって。一応私の部屋だし」



「別にいいじゃん。裸みた仲だ、バキッ!!っ痛ってぇ!!!」



殴った☆
あれ、セクハラ。
絶対セクハラ。

この拳は乙女による乙女を守るための、あれ?なんだっけ?
まぁいいや。



その後なんとか着替え終わり2人でお出かけ。




「今日なんの買い物なわけ?」

「携帯買いに行きます。レンきゅんの」

「きゅんってなんだよ」



あーもー、痛い。





「...おーい○○?○○さーん?」


痛い痛い痛い!!
女の子の視線って痛い。



『あの子カッコいい!!』

『隣りの女だれ?ありえなーい』

『もったいないよね』

『可愛くもないのに』





少女漫画の典型的な陰口って趣味悪いね。

もうちょっとこう、気の利いた陰口を...じゃないと私めっちゃダメージくらう。

大丈夫ですよー皆さーん、私はコイツの彼女じゃありませーん。




ぎゅ...




「チ...行くぞ」




「ちょ、レン手!離してよ...ねぇってば」

熱いよ...


「黙ってろ」




早歩きなレンに付いて行くのはしんどい。
でも、なんか嬉しかったり。
ツカツカと歩いていると目的の場所へと急ぐ。



「いらっしゃいませ」
店内に入ると爽やか系の男性。
ちょっとカッコいいな。
黒髪のカイトみたい。




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