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朝。
というより昼。
目が覚めると太陽は真上に来てて、カーテンが遮ってるわけでもないのに俺はのんびり熟睡してた。


○○は学校に行ったらしい。



シン、と静まり返った部屋は何か物足りなさを主張していて変な感じ。



アイツ、○○がいねぇとこんなに広いのか、この部屋。
まぁ、マスターの家のが広いけどな。
あの家に人が、てゆうかボーカロイド?がいない日なんて無い。



まず、俺1人になった事がない。

買い物だとみんなで行くか、誰かと留守番とかだったし...。


なんか暇だな。


「PCでも開けるか」



あ、俺今独り言いった?
...恥ずかし。
まぁ、○○の方がもっと言ってそうだよな。


起動を始めたPC。
一番始めに俺を迎えたのは







俺だった。



「壁紙まで俺かよ!」



これは○○の言う"よそ様の子"なわけだけど。
iPodのデータを見ても俺もとい鏡音レンの曲ばっかり。


相当好きなんだな...俺じゃない俺が。

なんか胸の奥が痛い。
変なもん食ったっけ?

そんな事をしてるといつのまにか時間が過ぎていた。


なんか変。
俺、変。


俺は今何を思ってるんだ...?
○○が他の俺を見てるのがイヤ?


まさかな。
ありえねぇ、よな?

気分転換の散歩がてらに○○を迎えに行く事にした。



□1人遊び□



(あれ?レン何してるの?)
(別に。ただ散歩)
(素直じゃないんだから。どうせ寂しかったんでしょ?)
(...寂しい?...あぁ、俺1人が初めてだからあんな気持ちになったのか)
(どうかした?)
(なんにもねぇよ。今日の夜飯はバナナで)
(ありえない却下)




20090126


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