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夕食後。 部屋はカレーとバナナの匂いで占領され、あまり気分のいいものじゃなかった。
つまり臭い。 ソファなんてバナナ臭がプンプンするわけよ。 そんな所で寝てる自称ドSなレンはきっと変態なんだろう。 自称って言うかまぁ、うん。 何もいえねぇ。
「...眠いなら寝ていいよ?」
TVに目を向けていてもレンの目はもう閉じかけていて、見ているこっちも眠気を誘われる。
まだ22時半過ぎた位なのにな。 夜型な私がこんな時間に眠くなるのは誰かさんのせいだ、絶対。
「んー」
「私お風呂入るから、ソファで寝てね」
「んー」
相当眠いのか手だけを振り同じ返事をするレンの仕草は可愛かった。
年相応だなぁ、なんて考えながら服を洗濯機へと放り込む。
レン、服あれしかないのかな...? あの格好で外に出るのは二度とごめんだ。 気付いてなかったかもしれないけど凄まじい視線を浴びてたから。
むにゅ。
「!!?」
「○○って意外と胸あるんだな。C位?」
「きゃぁああああああぁああぁあ!!?何するのよ!!変態!ちび!エロ!!マセレン!!出てってー!!」
こ、こいつ人の胸を!!誰にも揉ませた事ないのに!!
「う...!これじゃお婿取れないじゃないのよぉおおぉ!!」
「大丈夫、大丈夫。どっちにしろ無理だって」
いちいちムカつくわ! こんなんで一緒に暮らすなんて無理だわ...!!
「風呂入るんだろ?俺も入る」
「なんで次に入るって選択肢がないのよ」
「別に今更変わりねぇって。全裸なんだし」
間。
「出てってー!!!」
私、初めてこんなおっきい声だしたと思う。 今日は初体験が多すぎる。 ありえない...!! こんなんじゃ身体なんて持ちません!!
□マセてる少年□
(なぁ、○○) (...何) (俺、服無いんだけど) (タオル巻いて寝れば?) (てゆうかなんで洗濯機に回してんだよ) (別になんだっていいじゃない) ((絶対わざとじゃん!))
20081223
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