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休日。
だるい一週間を乗り切り週末を満喫しているところにインターホンの邪魔が入った。
今からレンの動画でも見ようとおもってたのに。
体を叩き起こし玄関のドアを開けると何処かの制服を着込んだ今の私と正反対な明るい男性。
「宅配便です!●●○○様でしょうか?」
「あ、はいそうですけど…」
「それではハンコをお願します」
わけが分からず言われるままにしたのが不味かった。
というか何故この時点でこのお兄さんに聞かなかった。
少し自分が憎いです。
颯爽と去っていったお兄さんが残していった箱。
と、少し距離をとって睨めっこ。
…あ、足しびれて来た。
お金、 とか払わないでよかったの?
「まぁ、タダなんだし開けて見よっかな」
またまたここでも失態。
開けずにクーリングオフみたいなのをすれば よかったんだ。
バカだ自分。
でもその中には夢にまでみた代物が眠っていた。
てゆうか、箱の中に箱。
え?何。
って感じですね、はい。
その箱には”鏡音リン・レン”と書かれていた。
やっばい。
コレすっごく欲しかったの。
でも、1人暮らしの学生には手を出すのに決心のいるお値段で…!
誰ですか!?
こんな素晴らしい贈り物をしてくださる素晴らしいお方は!
あぁ!
もう何でもいい!!
ありがとう、神様!
さっそくPCの電源を入れてインストール開始。
93%…85%…
高鳴る胸を躍らせワクワクと待ちわびる。
残り20%!
というところで、動かなくなった。
「ちょっと!期待させといて不良品でした、なんて落ち許さないからね!」
と少しマジ切れしながらマイPCを容赦なく攻撃した。
今日はいつもと変わりない日になるはずだったのに。
ヴン…パチ。
「え…!?も、もしかして電源落ちた?!」
真っ黒になった画面を再びバンバンと容赦なく叩いた。
パッ、
「あ、つい「てめぇ…何回もバンバン叩くんじゃねぇよ! 居心地悪すぎて気分悪いだろうが!」…た?」
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