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「…はい?」




「作り笑いが本当に下手くそですよ。泣いて、それでレンを待てばいいじゃないですか」



強がって泣かずにいる事なんてありませんよ、といいながら頭を撫でられた。



その行為に鼻の奥がツンとする。



「な、なに言ってんの…!別に強がってないし、泣くなんてもう沢山したからいい…放っておいてよ!!」




なんでそんな事言うの…!
慰めなんか欲しくない、ただ私は楽しくすごしたかっただけ。


泣いたりしたくないんだよ。
もういっぱい泣いたから…。



だから、大事に、取っとくの!
泣かない…泣きたくない。





言い終わってすぐに私は自室に引きこもり、眠る体制に入った。




















「…バカイト」





「ミクは空気読めないお兄ちゃんはいらないー」






「俺は出来れば腹黒じゃない妹がよかったです」






「カイ兄…なんであんな事いったんすか?」








「…レンがずるいから。あぁ、あとは○○様が可愛いからです」





本当レンは愛されてる。
羨ましい。
ただそれに尽きますね。



こう、なんて言うかからかいたくなります。


楽しんだところで、マスターも頑張ってるみたいですし俺も加勢しに行きましょうか。






「…どこ行くのよ。○○のところなんかに行ったら、ワイン1本ぶち込むからね」




「お姉ちゃん、ネギにしようよ」



「みかん一粒ずつ入れて一箱分なんてどうっすか?」





なんてゆうかもう勘弁してください。




「俺も本気出しに行くだけですよ。みんな静かにね。メイちゃんよろしく」



「そんなの分かってるわよ。…マスターに無理しないように言っといて。レンは自力でなんとかするでしょ」



「わかりました」




家から持ってきたのか赤ワインを開ていた。
ミクやリンには飲ませないでくださいね。



後が厄介ですから。




リビングの扉を閉めると廊下は少し冷えていた。






「静かに歌でも歌いましょうか」






□シャンテ□





(私らしくない事しちゃった…)
(カイトがごめんなさいね)
(め、めめ、メイコ!?)
(大丈夫だから今日はグッスリ寝て。ちゃんと静かにしておくわ)
(あ、うん。ありがとう)
(こっちこそありがとう)
(え?何が)
(なんとなくよ)



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ゴチャグチョですみません←


20090319


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