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「猫かぶりの改善以外にも俺は○○になら大丈夫だって思った。でも俺の所に居てくれたほうが定期的にウィルスを調べる事が出来る。レンも…本当は気づいてるだろ?」
「…何の事か分かりません。じゃあ俺はこれで」
離れたくない。
このまま此処に居たら流される事は分かりきってるから急いでこの家を出た。
マスターは何か言っていたけど、今振り返ってる暇は無い。
…俺がマスターと一緒に暮らす? それはめちゃくちゃ嬉しい。
でも、俺は○○のところに居たい。 まだ○○のところに居たい。
ハナレタクナイ。
○○はなんて言うだろ。 マスターの家に帰れって言うかな。
…はは、なんか言いそうだな。
あっちの方が家広いでしょ!とかなんとか。
でもマスターの家に住んだら毎日○○の馬鹿なところ見たりからかったり出来ねぇし。 それって楽しいのか?
○○じゃなかったらマスターの家に直ぐ戻ってる。
ただ、○○だから、俺は…戻りたくない。
暗い道は俺の思考を落ち着かせて行く。 これってマイナスの力が働いてんのか?
俺最近すっげネガティブだし。
なんか今すぐ○○に会いたい。
会ったらまず最初に思いっきり抱きしめてやりたい。
俺が、落ち着くまで。
早く、早く。 その気持ちが表れてか家へ急ぐ足も速くなった。
こんなに胸が押しつぶされそうになった事は無かった。
マスターと過ごした時間より○○と凄した時間の方が短い。
だけど、
「それでも、俺は○○がいい…」
ポツリと零れた言葉は誰に届く訳でもなく溶けていった。
「○○…?」
玄関に入ると朝見送ってくれた○○の姿はなく、ただ暗かった。
さっきまで暗闇が心地良かったのに、今はすっげ不安になった。
「○○…○○!何処に居んだよ…」
家に帰ったらすぐに○○に会えるって思ってたのに…。 なんで居ない?
電気をつけて部屋中探しても居ない。
○○が居ない。
俺、1人…?
○○…
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