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夜8時過ぎ。




コンビニで買ったご飯を食べ終えて、携帯を開いた。





メールも着信も無い。
在りすぎるのもイヤだけど全くないのは少し寂しい。








レンからの返信も無い。
掃除…にしては長すぎるし、いくらなんでもメールの1つや2つ返せるでしょうが。





何やってんのよ馬鹿レン。





こんな時間になってもなお、活気がいい教室は私とは正反対。




10時には学校締まるのに大丈夫なのかな。




「ちょっと電話かけてくるね」




「廊下寒いから上着着ていきなさいね」





ありがとう、と理子にお礼を言ってから直ぐに廊下に出た。
マジで寒いなこれは。


カーディガン持ってきて良かった。


メイド服にカーディガンは面白い。



てゆうかなんで脱いじゃ駄目なのか不思議なんですが!!




着信履歴からレンを探してかける。





2回、3回、と呼び出し音を数えた。


















「レン…レン、起きて」







「…ん、…○○?」










「残念でしたー。お兄ちゃんです☆」





寝ぼける目を擦り上げながらマスターを見ると、朝○○がやっていたポーズをマスターもやってた。






「同類なんですか」






「気づくの遅いよレンレン!まぁ俺のオタク度はまだ世間様に理解される程度だよ」





とりあえず世間様に理解される程度のオタクを教えてください。


マスターの場合は機械オタクとかそんなんだろうけど。






「今何時ですか?」




「ん?今?8時だよ」





「…朝の?」





そんなに時間がたつのは遅いのか。


俺がマスターの家に着いたのがそれ位だったのに。





シャ、と開けられたカーテンに俺は状況がつかめなかった。






「ごめんね、レン。意外と時間掛かっちゃって☆まぁ、結果は異常無しだけどねー。夢はちゃんと眠れてない証拠だよ」






「…ありがとうございました。とりあえず俺はもう家帰ります。○○も帰ってるだろうし」





仕方ない。
昼に行けなかったのはちょっと悔しいけど。







「ねぇレン」





「…マスター?」








よし、帰ろうとしているとマスターに引き止められ座る羽目になった。



…早く帰って○○構いたいんだけど。



駄目だ、マスターにちょっとムカツクななんて考えたら、駄目だ。


頑張れ俺!!
寝すぎで可笑しくなっただけだ、うん。









「もう、俺たちと一緒に住まないか」






今、なんて…?






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