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「おかえり○○。…俺が言った事覚えてるか?」




クス。
と背後から笑いが聞こえた。



ただいま、と反射的に返そうと思ったけどレンの顔を見た途端に緊急停止。
やばい動けない☆








「あ、覚えてたり覚えてなかったり?ほら!携帯に連絡入ってなかったから大丈夫かな、なんて」






「ふーん?」





「あー、嘘!!嘘です!!買い物が長引いたんです!!」





え、近くない?
これ近くないですか。
直ぐにひっくりかえした私はヘタレです。


くそ、心臓の強い乙女になりたい!







「約束破ったら相手の要求聞き入れるのが人間だろ?」






「誰に教わったの!?それ余裕で間違えてるから!!」





それは罰ゲームとかだから!!





「いいから聞けよ。…まぁ今は保留にしといてやるよ。だから覚悟しとけよ?」




なんで上から目線なんですかァァァァァァァ!?
それになにも言えない私は完璧にヘタレ決定です。






「レン…こうなるって分かってたんでしょ」





「○○とは違うからな」






「ちょっといい加減殴るわよレン君。私の○○といちゃつかないで!」






「大丈夫。俺のだから」






うん、早くここから逃げよう。
恥ずかしさで人は死ぬんでしょうか。
…私は死にそう。







てゆうかさ、さっきから気になってたんだけど。





















「なにこれ」







教室は賑やかで皆コスプレ...違う違う、えっと...







やっぱコスプレじゃん!!







「俺なら絶対メイド服着ないな」




うん、着てる人に言いなそれ。
でもレンなら似合うんじゃないかな。


ちゃんと元の姿なら、だけど。
大人レンが着たら面白いよなんか。




「でもアンタ猫耳パジャマ着てたから一緒じゃん」





「うっせ。言うな」





あれはなかなか可愛かった!
今度、うさ耳のパジャマを...買ったら殺られるな。
でも似合うと思うんだけどなぁ。












「あ!それならうさ耳のジャケットにし、ぎゃぁあ!?」











グイ、と思いっきり引かれて右側に重力が傾いた。












「○○!!危な、!」











床にご対面!かと思いきや、ポス、と受け止められた。
なんか今日は災難な日だと思う。
あぁ、ほら厄日?










「ありがとレン、...?」











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