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いつの間にか授業が始まっていた。
レンはというと廊下で待ってるらしい。 バナナジュースを覚えたらしくて自販機まで歩いてくる、っていい残していった。
バナナジュースか…。 昔は飲めてたけどある日突然無理になった。
なんでかは忘れたけど。 ママの作るバナナジュースが大好きだった。 気がする。
ママか…。 パパも1、2年くらい会ってないかな、確か。 会わなさ過ぎると顔って忘れる。 写真もないからなおさら。 なんにも思わないからどうって事無いし。
キーンコーンカーンコーン、と大きなベルが鳴り響いた。 うん、かなりビックリした。
1時間目はぼー、としているといつの間にか終わっててそれにもビックリ。 なんなら寝ればよかった。
「○○―!!今日はレン君おとなしいわね。どうかしたの?」
「ううん、別にどうもしな…」
いよね、多分。 確かに授業中入ってくるくらい非常識なレンがなんで廊下でおとなしくしてるんだろ? 寒いのに…。 てゆうかただバナナジュース飲みたかっただけじゃないのかな。
「○○」
ちょいちょいって手招きするレンは外見に似つかわしくないくらい子供染みてて可愛い。 てゆうか今思ったら年下彼氏…。 しかも科学の限界を超えてきたヤツ。 だ、大丈夫、いくら年下でも犯罪にはならないよね多分。
「な、にして…!」
素直に傍に行くとぎゅう、と抱きしめられた。 私がぼー、ってしてる時に抱きついてくるよね。 これは策略なのか私に隙がありすぎるのか。
「ほら、やっぱり付き合ってるの本当だったんだ!」
「えー!?あのモデルみたいな子と!?」
「たしか●●さんだよね?なんで…そこまで可愛くもないのに」
あーもーほら。 また視線くらってるじゃんか。 離してって言いたいんだけどレンの身体が冷たすぎて何にもいえなくなった。 馬鹿レン。 冷えてるじゃんか。
とりあえず回り見て行動しなさいよ。 レンが近くにいる間はこの刺さる視線が止みそうにありません。 恐怖です神様。
「○○あったけぇ」
私が温かいんじゃなくてただレンが冷えてるだけだと思うんだけどね。
「…あのさ、恥ずかしいんだけど」
「うん。知ってる。わざとだし」
あははははははは、殴っていいかな☆ なんの羞恥プレイだよコノヤロー。
「あのー。お取り込中悪いんだけどさ○○借りていいかしら?買い物に付き合って欲しいのよ」
「理子!?わ、私なら大歓迎貸し出し中だから!!」
ニコニコたえない笑みを携えながら割り込んで来た理子サマ。 正直助かった! このままだと恥ずかしいのと視線の串刺しになるところだった。
「……」
なんで無言な、
ぎゃァァァァァァァァァァ!!!
顔近い、近いから!!
「ちょっとだけよ、ちょっと。30分くらいで戻るわ」
するとぱ、と離されて理子の元へ。
「よし、それじゃあ行こっか理子」
多分行っていいって事なんだと思う。 この視線から逃れられるなら今はなんだってい、
「時間厳守って言葉しってるか?」
「!!」
「○○―?行くわよー」
み、耳元で…!! があぁと熱が集中していくのがわかる。
なんであんな言葉で赤くなる必要があるのよ…!!
「いってらっしゃい」
「え…」
は、初めて言われた!! 普段しないような柔らかい笑顔…ってこれなんかたくらんでるんじゃ…。 考えすぎか。
「いってきます!!」
□ある意味変化球□
(どうしたの?100面相してたけど) (ちょっと脅されて、ちょっと変化球くらった) (マイハニー、日本語でOK?) (がっつり日本語なんですが) (もうベタベタねwちょっと後で殴ってみる☆) (殴ってみる!?殴るんじゃなくて!?) (まぁ言葉にもいろんなニュアンスがあるのよ、よく覚えときなさい) (誰だよ!!) (さぁ、ラブラブデートよ!!)
next=act29.
な、なんとか話になったかも☆← まだ続きますがよろ(黙れw
20090225
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