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朝7時。 私は寝てるレンを起こしに行かないといけない。
なんでも昨日から学園祭までは学校行くらしいし。 別に一緒に行く必要はないけど一応起こす。
昨日の事がいまだに信じられない。 なんか一気に事が起こりすぎてあれは夢って事で収まりそう。
…なくらい夢みたいな1日だったし。
なんかなぁ…。 起こしに行くの恥ずかしいな。 なんとなく。
いや、別に乙女としての恥じらいとかそんなんじゃなくて、ただ漠然と恥ずかしいって思うだけで決してそんなんじゃない! …多分。
漫画の中のキャラを好きになることはあった。 レンだって漫画じゃないけどバーチャルだし。
こんなのってありなの?
でも、レンは存在するんだしありなのかな。
あーもーなんなのよ。 私がこんなにグダグダになってるなんてらしくない。 いや、いつもグダグダだけどさ。
…別にいいじゃない。
そう、好き。 好きだからなんだっていいじゃん!
「私はレンを好きなんだからそれでいいー!!」
これで乗り越えて行こうじゃないのさ!!
「…なに言ってんの?」
え。
「れれれれれれ、っれ練乳好きなんだよね私!!」
聞 か れ て た !!
「…朝から愛の言葉をどーも」
「練乳だから!!レン好きとか言わないから!!」
ヤバイヤバイヤバイヤバイ。 こっちの方が恥ずかしいから!!
普通になにも考えないで起こしにいけばよかった…。 これじゃあ私マジでただの乙女じゃんか。
こんなの慣れない。 誰か助けてください。 乙女なのは可愛い女の子だけで十分ですから!
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