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と言うセリフをバックに職員室に向かう。 鼻歌はレン新曲を奏でながら軽い足取りで階段を下る。
…階段長いよ。 いつ上っても、下っても長いよ。
無駄に広いこの学校で最初迷子になったし。 なんで職員室がこんな離れにあるのよ。
中学までは普通だったのになぁ…まぁ仕方ないか。 パパもママも仕事で忙しいから。
「失礼しまーす」
うわ、本当に先生達いない! 凄いよある意味。 やたらと広いけど見わたせる範囲だし問題ないんだけどね。
「理子―?居ないの?」
見わたす限りでは理子の姿は見当たらない。 テーブルクロス見つけて帰ったのかな? 教室までの道って一つじゃないから確実に会うなんて事はないし。
まぁ、いっか。 教室戻ったら会えるだろうし、それから何すればいいか聞こっと。 …レン脱がされてたりして。
「さすがにそ」
「よぉ、○○ちゃんじゃん」
こ、の声は。
「誰でしたっけ?」
「え。惚けんなよなぁー、ほら○○ちゃんの
ちゅーの相手じゃん?」
縮まる距離にうろたえながら逃げ場を探す。
「あ、あ…
名前忘れた」
でもいい思い出じゃない。 無理矢理…あーもう、会わないって思ってたのに。 なんでこんな時に会うのよ。 私運悪すぎでしょ…。
「○○ちゃん位だよ、そんな事言うのは。この学園で俺のこと知らないなんて言ったのは○○ちゃんが初めてだったし」
最近レンの声を聞きすぎてるせいかコイツの声すっごく変に聞こえる。
えー、簡単に言うと不愉快なんだよね。
「そうですねー、いまだに自意識過剰なんですねー、じゃあ私用があるんでこれで」
早く立ち去りたい。 ウザい男は私の嫌いなものリストに上がってるからね。
ガシ、と手首をつかまれる。
「なんだよその態度」
「なに...イヤ...!触んないで!!」
気持ち悪い…。 レンに触られる感覚じゃない!! ヤダヤダヤダ…。
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