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「●●○○さんは居るかしら?話があるの」








…なんだ?
この頭に来る感じの話し方は。
しかも今から寝るんだけど。
見るからに高飛車そうな女がずかずかと教室に踏み込んでくる。


見わたすと作業をする手が止んでるヤツとか、気づかずに作業してるヤツとか色々。






「...なんだよ。今寝てんだ」







「あら、じゃあ起こしなさい」






「テメェいちいちムカつく喋り方すんじゃねぇよ。俺に命令すんな」











1人だけかと思いきやあと2、3人連れて俺を囲みやがった。
色んな香水の匂いが入り交じって気持ち悪い匂いに仕上がってる。

あー、気分悪ぃ。




「腕章…まぁ、貴方が。直接の方が話が早いわね。そんな子の彼氏なんて止めて私と付き合いなさい」





腕章をチラリと横目で見て言う。
段々と距離を縮める女は楽しそうに笑い俺の髪をすくった。





「"そんな子"に劣ってるお前に言われたくねぇな」





鼻で笑う俺を気に食わなかったらしく、顔を怒りに染めた。
汚い顔。
そんな顔で俺に近寄るな。
胸糞悪ぃだけだ。





「華南サマになんて事を...!!その子が華南サマの邪魔をするから!!!消えればいいのよ!!」






「...今なんて言った?」






自分でも出した事が無い位低く声が響き渡る。


教室内は静まり返っていて、冷たい俺の声は容易く溶け込んだ。








「なになに。軽いいじめ?笑えるな。はっ...これだから女は嫌いなんだ。ウザいからさっさと失せろ」






「...いいわ、行きましょう。そんな男を誘うだけしか脳の無い女...よくも好きになるわね」






「...何言ってんだ?」






誘う...?
○○がそんな事する訳がない。
俺がからかってる時だって、顔真っ赤にさせて嫌がってたんだ。
○○が…





「別に...?さ、行きましょう」






クスクスと変な笑いを残して教室を去って行った。






「んぅ...グー...」





するとまた教室内はさっきと同じように学園祭の準備をし始めた。



○○はというと寝返りが打てず、不満そうな顔をしながらもまだ眠る。
こんな不器用でオタクで鏡音レンが好きな○○。




...なにがあるって言うんだ。





「...○○」






柔らかい髪に口付けた。









□刺さる熱□




(今ちゅーしたでしょ)
(!!?な、お前○○の...!!)
(理子よ。…レン君ってさ、○○以外の名前呼ばないよねー)
(...)
(さっき教室出てった人多分アレが関係してると思う)
(...アレ?)
(まぁ、しょうもない事なんだけどね)






next=act26.


どうしよう...!
変なキャラ出てきた!(ぇ
なんか展開早くなるかもですorz



20090219


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