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「ときにレン君。君は何をしてるのかな」




「太鼓の○人?」



なんで疑問系なのさ!!
分かってるよそんな事は!!
探した身にもなりなさいよ...




「それになんで目立ってんのよ!!てゆうか鬼でパーフェクトって何なのそれ。美味しいわけ?」




「○○は脳みそ弱いな。完璧って意味だよ馬鹿が」



知 っ て る 。
ムカつくから聞いたのに何真面目に答えてんのよ!




「あーもー、いいよ。私向こう行っとくから」



せいぜい楽しんで下さい。
私は注目を共に浴びたくないので退散!



私より楽しんでるレン君は周りの視線なんかに気付かずに太鼓に夢中なようです。

あんまり離れるわけにもいかないから近くの壁にもたれる。

ここでする事と言ったらただ棒立ちをしとくか、はしゃぐレンを観察する事だけ。



あの2人遊園地楽しんでるかな。
遊園地は行きたかったけど、やっぱり邪魔したくなかったからな...。





「...ーさん?話聞いてる?」




「暇すぎる...」





「この人聞いてませんよ先輩」


「見るからに馬鹿そうだからな。...なぁ暇なら俺とお茶しねぇ?」





「...はい?」






お茶とはなんともクラシックな。
それにしても面白くない誘い方...。
レン見てるほうが面白いよまったく。

また鬼で叩いてるよあの子。
そんなに楽しいのかな...。







「...ってこれナンパ?」




「ナンパって言うかお茶に誘ってるだけ?そうだよな?」



「当たり前じゃないですか。おねーさんどうする?もちろん行くよな」




「はぁ?てゆうかナンパじゃん!!ベタ過ぎて笑えない。...ちょっと!!行かないから手離して」




触んな!!
汚い手で私に触んな!!
最近腕捕まれる事多すぎでしょ!
マジ勘弁...







「いーじゃん。別に取って食うなんて言ってないし!」



「俺の先輩は優しいよ?」



知らねぇよ!!
ヤダヤダキーモーいー!!!




「ちょっとレン!!助けなさいよ!!」




「誰それ。ほら、そんなのより早くお茶行」






ガシ、とまた私の腕に圧力がかかる。
この手は...








「えー...命令口調なヤツを助ける程俺良い奴じゃねぇしなぁ?」




「レンー!!ベタだけどもうなんでもいいよ...!!」





「だ、誰だよお前!?先輩どうしますか?」





「お?あーあ。何その口の聞き方。成ってないよ...まったくな」





「どーでもいいから助けなさいよー!!」





マジ捕まれる腕が気持ち悪い...。






「助けて下さいレン様、って言わねぇなら考えなきゃな?ほら、俺馬鹿だからそこまで言ってくんねぇとわかんねぇし」





コイツは...!!
殴ってやろうか、なんて言っても勝てないから意味ないんだけどさ。
でもいつか本気でやり返す。





だから、だから...










「このキモい奴等どうにかしてください、レン様!!」








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