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住宅街から街へと出て目的地のゲームセンターを目指す。

人が多い所はあんまり好きじゃないけど、ゲーセンはなかなか面白い。

たまに初音ミクのフィギュアとかUFOキャッチャーあるし。


でも壊滅的に下手くそな私はただそれを眺めるだけ。
欲しくてもただの散財になるだけだから。






「取りあえずプリクラ撮ろう。なんかね、ゲーセンで一番にする事はプリクラなんだってさ」



理子が言ってた。
それからプリクラは最低5回らしい。
理子が言ってた。



「ふーん?」




「さぁ、笑うのよ!!」




しかめっ面はプリ機に失礼だって言ってた。
理子が。




「なんで笑っ、」



パシャ!!






「え、盗撮?プリクラって盗撮プレイクラブの略?」






「違うから!!プリントクラブの略だからね?!」





何よ盗撮プレイクラブって!!

危ない店みたいじゃない!!
てゆいうか何そのプレイ。
ただのストーカー行為じゃんか!!




その後なんとかプリクラの説明を終え、プリクラが出来上がった。





「ほら見て!これがプリクラって言うの。うわ、レン変な顔ー!でもこれ可愛、......レン?」






...い、居ない?!



周りのカポーは私をガン見。


...勝手に何処行ったのよ!!

しかも今私完璧怪しい人だったじゃん。


ヤダもう穴があったら埋まりたい。
死にたくないけど。




本当、ここが遊園地じゃなくて助かった。
こんな風に居なくなられたら探すのだけで時間が暮れちゃうし。


いやゲーセンでも同じなんだけどね?



でもレンの場合はすぐに見つけられる。







ほら、人だかり。












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