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「気使わせちゃったかな」
「何か言った?早く行きましょ委員長」
「あのね...普通に名前呼んでよ...」
痛い。 地味に腕痛いんですが!!
「...痛いよレン。手痛い」
「あっそ」
更にぎゅう、と折れんばかりに握り締めやがった。 折れる!マジ折れるよ!
やっと駅から遠ざかり住宅街に出れた。 人気が無い所は落ち着く。
「あのね、手離して?痛いから」
「なぁ、このまま家帰んのか?」
無視か。 気が付くと手の力は抜かれていて、そのまま引っ張られた。
「俺どっか行きたいんだけど」
「...わかったよ」
とは言ったものの行く宛が無い上に街から外れた住宅街。
...何処かいい所あったっけ?
「○○が好きな所に連れて行け」
「好きな所...」
うーん...そう言われると難しい。 改めて考えると好きな所って無いかも。
ずっと家に籠りっきりだし、好んで外には出ないから。
「やっぱい」
「まさか家だとか言わねぇよな?」
「...」
うっは!!言いかけた☆ こーわーいー!!! キャラが!私のキャラが崩壊する!
「○○...お前本当に高校生か?」
「あーそれよく言われる。だから理子がゲーセンとか連れて行ってくれてた」
何!?○○ってばプリクラ撮った事ないの!?もう!行くわよ!とか言われて。
「うん?げーせんって何?」
「知らないの?ゲームセンター」
「うん。煎餅か?」
「違うよ!!」
なんで和菓子が出て来るのよ。 今度は私が手を引っ張る番になったじゃない。
「...?」
「なんて顔してんのよ。行きたいんでしょ?ゲーセン」
本当は久々だから私が行きたかったり。
「...あぁ」
□数え下げ□
(何?気分悪いの?) (...お腹すいた) (すかないんじゃないの?) (気分的に腹が減ったんだよ) (はいはい)
next-act24.
20090212
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