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時計を見ると二度寝してから随分と寝てたみたい。
寒さは頂点に達していて白い息が出てる。


ベッドだけが暖かい。
心地良いななんて思ってる場合じゃないのは100も承知です。

生命の危機なのですから。



「...で?いつまでイチャイチャしてるつもりかしら?私一応客なんだけど」


「イチャイチャじゃねぇよ。プロレスだ」


「た、し..かに!!...ぷはぁ!!あのね、苦しいから!!」



なんで起きてすぐにこんなに疲れるのよ。
ありえねぇよ。
てゆうかありえてたまるか!





「で?何しに来たわけ?」



「あら、レン君冷たいわね。用がなきゃ来ちゃ駄目だって言うの?」



リビングへと移動してお茶とお菓子の用意をする。
スリッパがなかったら私は絶対動かない!

だってフローリングが冷たいし。



「でもさ理子が家に来るなんて珍しいね」



「そういえばそうね。今日は委員長と2時からデートなのよ。だから時間潰し&ダブルデートのお誘い」

デートも何も付き合ってるってまだ思ってるのか理子様。
てゆうか2人で楽しんで来なよ!
完璧に邪魔者じゃん!


「ほら、行くぞ。着替えろ」


「はぁ!?なんでそ」


「着替えさせてやろうか」



「理子様私も行きまーす☆」



さ、最近よく脅される...!!
そしてそれに負ける私!!
悔しい...はぁ。





自分の部屋へと行きさっそく着替える。
だってなんか知らないけどいつの間にか逆らえなくなってんのよ私。


...うーん、ジーパン?
それともスカート?


ジーパンを掲げて少し悩む。






「スカートにするんならデニムの方がいいと思う」




つつ、と太股を触られる。
その手の冷たさと声に驚いて何も言えない。
でもバッ、と服で身体を隠す!
さすが私の反射神経。






「遊園地行くらしいぞ。...口魚みたいにパクパクしてる」




そんなに私の顔は面白いか!!
笑うな!!




「だ、誰がさせてるのよ!!」




「あぁ、...俺?」




「なんでそんな顔して笑うのよー!!」




その、その妖艶な笑みは苦手なんだから!
大人ver.で笑うのは止めて!

心臓に悪い!!
好きじゃなくてもこれはときめくから!




「顔赤いぞ馬鹿○○ー」




ニィィって笑うなぁ!!
怖いよー?!





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