2
ピーンポーン
「は、はーい!!」
ピーンポーン
「ちょ、待ってて下さーい!!」
なんで出れないかだって? そんなのガッツリホールドかまされてるからだよ!!
「レーンー!!離してー!!」
動けないし、焦るし、オマケに大人レンだと心拍数が半端ない!
ピーンポーン
「あぁもうしつこい客だな!郵便なら紙入れといてくれたらいいじゃん!」
後で電話するから宅配便とかならそれでいいじゃない!
ピーンポーン、ガチャ
え。
ガチャ? どどどど泥棒!!?
「レン!!レン起きて!!これは乙女の危機ならず人間の危」
「○○ー?」
こ、の声は...!
「理子!?」
「あ!見っ......」
ピシャーン!
と怒りの雷が聞こえた気がした。
「...あ。理子こ、これはね!違うの!!」
やましい事なんて、ましてや色気の欠片もないんだから! みてよこのホールド!! 苦しいんだよ!!
「首にキスマーク...手首には締め付けられた痕......レン君軽いSMプレイしたわね!?」
「なんでそうなるんだよォォォォォォォォォ!!?」
違う。 断じて違う!!
プレイなんかやってません!!
一つは事故でもう一つは故意に起きた事故なんだよ!?
「ん...?SM...?俺はこう見えてもノーマル派...あ?おはよ、○○」
「おはよ、...じゃねぇよコラ」
あんたが寝てる間に事件は起きたんだよ。 事件は現場で起きてんの! しかも密かに自分の趣向晒してんじゃねぇよ。
てゆうか以外だよ!! ノーマルとか以外だよ!!
「...あれ?理子...?レン知ってるの?」
たしかいとこって事で逃げ切ったんじゃなかったっけ?
「ん。にわかに信じがたいけどマイスイートダーリンがそういうもんだから」
委員長...鋭い! てゆうかそんなに早く状況を 飲み込めるなんて凄い!
私は出来なかった。 いや、したくなかったが正解かな、うん。
「それは色々と助かるけど、そのデレの部分委員長に見せて上げなよ」
「えー...あれで喜んでるからいいんだよ、Mだから」
「なんで理子と居るとそういう話になるんだよ...」
委員長がSかMかは置いといて。
- 73 -
[*前] | [次#]
|