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今なら、木製のピノキオの気持ちが分かる気がする。


俺は木製じゃないし鼻も伸びないけど。
...だけど俺も最近思うんだ。


人間だったらって。


ピノキオは人間になりたい、だけどな。


俺は無理だって分かってる。
諦めてる訳じゃない。


絶対的にそれは無理だって約束されてる、天命みたいなもんなんじゃねぇの?


だって俺がここに存在すること事態ありえない位なんだ。


人間は怖いよ。
色んな意味でな。


まぁ、面白い所の方が俺の周りには多いけど。
とくに##name##。
俺と自分は同等だってあっさり言ってた言葉が俺は忘れられない。


静かに訪れる朝と、胸辺りで呼吸をする小さな人間。






「この世界の神様が泣いたら...」






そんなくだらない事を考える。
朝飯は食う気にならないし、動く気もない。



身体が、怠いんだ。





全部...全部俺の弱さが生み出した闇。
その弱さに勝って闇は膨らむ。
それもまた俺の弱さ。



大丈夫だ。
うん、大丈夫。
ちゃんと最後まで気付かないから。




どうか神様、
この気持ちと引き換えに




どうか...






□不確かな確信□




(ふわぁー...ん?...なんで私泣いてるんだろ...ってレン!?)
(あ、そ、そっか一緒に寝かされてたんだった。...ほんと寝顔だけは可愛いんだから)
(んぅ...○○...)
(!!この腕をどうやって退けよう...)




next-act23.




20090210


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