サルフェイ
2013/04/04 15:58




あとどれだけ、この気持ちを抱えていられる?


あとどれだけ、君のそばに居られる?


そんなことばかりを考えて、どうせもう長くないなら、最後の最期まで君が望む悪あがきに興じようと、記憶まで失ってみせたのに。


約束されたのは、永遠じゃない。
だけど、とても眩しい、どこまでも続く未来が僕たちに約束された。


それは僕たちにとって小さな現実で、だけど同時に大きな出来事でもあった。
明日が来る事に、心のどこかで怯えなくていい。サヨナラを言う度に、胸のどこかが痛むことも無い。あと何回、じゃなくて。まだこれから、何度でも。

君と迎える朝、君と過ごす昼、君と眠る優しい夜。
全部、全部、当たり前になっていく。ずっと一緒に居られるんだ。


ねぇ、嬉しいよ。僕はもう、一人ぼっちじゃない。
大好きな人たちに囲まれて、これからも生きていけるんだね。



「ギリスとメイアが明日買い物に行こうって誘ってくれたんだけど、サルも一緒に行かない?」

「最近のフェイは随分と能天気だね」

「分かった、それじゃあサルは行かないんだね」

「ちょっと待ってよフェイ。仕方ないから僕も行くってば!」

「最初から素直に言えばいいのに…」

「それじゃあ、本当はフェイと2人きりで出かけたかった」

「……それはまた今度ね」


見つめあう、笑い合う。
お互いを瞳に映して、同じ時間を過ごす。


温かくて優しくて、泣きたいくらいに愛しくて。
こんな日々を、僕は、ずっとずっと守っていきたいな。


(もちろん、)
(隣には君が居て)
(何処にだって行けるよ)


*****************


幸せサルフェイ。
アスレイさんと一緒に暮らしてたらもっと幸せ(*^^*)
っていうか絶対一緒に暮らしてますよね(笑)
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