ビルのキスは暖かくて、
心がほわんとなる。
脈は活発だけど、
凄く癒される。
やっぱり私はビルが、
好きなんだなあ、
って再確認。


ビルは私の下唇を最後に
吸い上げるようにしてから
離れていった。


「ラミ、
 顔えろいよ。」


ビルは目の前で
笑顔を見せた。
私は思わず
バシバシとビルを叩く。


恥ずかしいこと言うな、
バカ!


「俺もね、
 好きなんだよ。
 ラミのこと。」
「・・・・・・は、」


驚きのあまり、
私は口をあんぐりと開けた。
だがその瞬間、
ビルは私の口内に
指を差し入れた。
思わず後ろに
下がろうとするが、
やはり腕が掴まれていて、
動けない。
後頭部はもう
押さえられてないけど。


ビルの器用な指は
私の咥内をはい回り、
わざとくちゅりと
音をたてたりした。
舌を指でゆっくり撫でられ、
ビクッと肩を揺らす。


「意外だった?」


ビルは指を引き抜き、
私に問い掛けた。
唾液で濡れた指を
自分で舐めながら。


えろい!
ビルがやると
更にえろい!
色気が半端ない!


これでもか、
って程の羞恥を与えられて
もう限界を感じた。


「意外・・・、」
「本当に自分のことで
 精一杯なんだね、
 ラミって。」


くすりと笑うビルに
心臓をわしづかみに
されたのは、
言うまでもないです。

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