「ごめんルカン、
 マクゴナガル先生がさ・・・
 あれ?」


聞いたことのある声だ。
昨日夢の中に
出てきた彼の声。
あれ?
結局あれは夢だったの?


「おはよう、ラミ」


夢じゃないらしい!
どうしよう!
なんで!?
前を見ると、
セレーナがニヤリと
笑っていた。


「俺のルームメイト。
 仲良いんだ。
 よろしくな、ラミ。
 ビルとも仲良く
 してくれな。
 こいつ俺にガールフレンドが
 できたからって、
 ずっと機嫌悪いんだ。」


ルカン君!
神様みたいな人だ!
喜んで仲良くさせて
いただきます!


「別に機嫌悪くないから。
 ラミ隣いいかな?」
「どどどうぞ!」


吃りながら隣の席を譲ると、
ビルは微笑んだ。
そして前に座っている
セレーナは大爆笑。
ルカン君は不思議そうに
していた。


ビルが座ると、
前の友人はルカン君と
二人の世界を
作ってしまった。
話題話題話題!


「マクゴナガル先生が
 どうしたの?」
「ん?ああ。
 監督生の心意気が
 どうのって。
 朝から勘弁してほしいよ。」


まずーい!
体中の血が沸騰しそうだし、
細胞が破裂しそう。
限界原形質分離!

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