ラミも応えるように
僕の背中に腕を回した。


「ねえリーマス、
 まだ間に合うかな?」


信じられない。
夢みたいだ。


「リーマスのこと、
 恋人として、」
「見てくれるのかい?」


声が弾んでいた。
僕はなんてわかりやすいんだ。


ラミは僕の腕の中で
静かに頷いた。
本当に?
って何回も聞きたかった。
でもこの温かさは
夢じゃなかった。


「ラミ、
 本当に好きだよ。」
「うん…。
 私も、好きだよ。
 リーマス。」


そっと離れたラミは
照れた顔を隠しながら
笑っていた。


僕は本当に幸せだよ。
ラミが隣に
いてくれるから。


告白して、
呆気なく振られてから、
自分の好きなように考え、
自分の好きなように動いた。
どこでラミの
気を引いたのか
分からないけど、
結局僕のエゴイズムが
ラミを引き寄せた。


ラミへの恋が
僕の人生最大のエゴイズム。


Fin.

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