組分け帽子はウィーズリーの双子をすぐにグリフィンドールに決めた。拍手喝采の中、二人がガッツポーズをすると、一瞬で大広間がざわついた。ジョージはフレッドと一緒にグリフィンドールの席につき、組分け帽子に視線を戻した。


「ヘンリー・ラミ!」


威厳のあるマクゴナガル先生に呼ばれた名前。詳しくはないが、ジョージも名前は聞いたことがあった。魔法使い一家の由緒ある旧家ヘンリー家。蒼い瞳に絹糸のような細い髪。とても目立っていた。


「あれだけ有名なんだ。きっと傲慢だぜ?ありゃスリザリンだ。」


フレッドが自信たっぷりに言う横で、兄である監督生チャーリーが咳ばらいをした。しかし予想はこっぴどく外れる。


「グリフィンドール!」


帽子が叫んだ途端に見せた、有名な彼女の笑顔。ぱっと明るく、輝きを放っていたのを見て、ジョージはきっとそこまで悪い人じゃない、と頬杖をつきながら考えていた。


監督生のチャーリーに連れられ、グリフィンドールの寮に案内された。同室になったリー・ジョーダンともうまくやっていけそうで、とても安心した。

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