グリフィンドールのテーブルに座っているラミに近づき、フレッドは大声を上げた。
「おはよう諸君!今日は待ちに待ったクィディッチだ!我らチーム・グリフィンドールが狡さ天下一のスリザリンを負かせるよう、応援頼んだぞ!」
どっと笑いが起こった。スリザリンが口々に悪口を言っていたが、ラミにはどうでもいいこと。隣に座ったフレッドに、ソーセージの皿を引き寄せてあげた。するとその前にジョージが座る。
「勝てそうなの?」
「ああ、もちろん。何たって強いルーキーがいるからな。」
ジョージはラミの問いに答えながらフレッドのソーセージを奪った。
「頑張って。応援してるから。」
「あ、ありがとう。」
真摯な瞳をジョージに向けると、彼は少し動揺していた。そこにリーが話題を変えるように助け舟を出した。
「ラミ、解説者席で一緒に見る?後ろに手厳しい猫がいるけど。」
きっとマクゴナガル先生のことだと分かると、ラミは声を上げて笑った。そしてリーの誘いに乗るのだった。
ラミがフレッドとは反対側の隣にいたハリーに話し掛けるのを見ると、リーはジョージに耳打ちするのだった。そして再び赤くなって動揺を見せる。
「試合中ラミは解説者席にいるぞ?場所が分かって良かったな。」
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