今日のジョージとのことを話すという約束(今思えばなんて安っぽい条件)で、ラミのこの部屋への移住が決定した。


「本当にいいの?」
「構わないわ。いいわよね、パトリシアも。」
「しょうがないわね。」
「ありがとう!」


心底嬉しそうにするラミに、パトリシアも認めざるをえなかった。


「で、ジョージとは?」
「え!な、何もないのよ。ジョージとは!」


思いっきり否定すると、ニヤニヤされた。ラミは空いているベッドに腰掛けた。


「キス、したらしいじゃない?」


アリシアの言葉にラミは絶叫した。身に覚えのないことを言われ、居ても立ってもいられない。そして混乱状態に陥った。


「嘘よ!嘘!私そんなことしてないわ!勘違いよ!」
「ラミって意外に純情なのね。」
「面白いでしょ?」


パトリシアとアンジェリーナの言葉にアリシアは頷く。


「アリシアはそれ、誰に聞いたの?」
「皆が噂してたわよ。聞かなかった?」
「嘘よ〜!」


今だに頭を抱え込むラミを余所に、三人は話に花を咲かせる。ちなみにその噂はガセであり、ソフトクリームを一口もらう時、重なった陰がキスをしていたのだと誤解され、大きくなったものだ。


「ねえ、ラミ。あなたジョージのこと好きなの?」
「え!え?好き?ええ…好き。好きよ、ジョージのこと。もちろん、もちろん…。だって友達よ?いつも一緒にいてくれて……それに、そう、優しいし…、」


その吃った発言で三人は確信する。


ああ、ラミはジョージに恋をしているんだな

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