ホグズミードから帰った後、グリフィンドールの談話室はお祭り騒ぎだった。双子を中心にゾンコで買った悪戯商品を披露している。


監督生のパーシーは騒ぎの中心にいる双子の弟にとても怒っていた。しかし静めるのは無理だと悟ったのか、すぐに談話室から出て行った。一部始終見ていたラミはパーシーを目で追っていた。彼が姿を消した後、背後から声をかけられる。


「きっと彼女のところへ行くのよ。彼、ゾッコンなんだから。」


ソファーに座っていたラミの隣にアリシアも腰を下ろした。


「楽しかった?」
「ええ、とても!アリシアは誰と一緒に行ったの?」
「多分知らないと思うわ。レイブンクローのクディッチ選手なんだけど、」


言いかけた時、ソファーの背もたれにアンジェリーナが手をかけた。


「恋バナ?私も入れてよ。」
「そうね。部屋に戻る?」


話を進めるアンジェリーナとアリシア。途端にラミは居場所を失ったように、顔を曇らせた。そんな彼女にアリシアは優しく声をかける。


「ラミも私たちの部屋に来たらいいわ。実は一人分のベッド空いてるのよ。」


そう言って立ち上がり、ラミの手を引いた。

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